和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2024年12月16日(月)

合気道を体験 マレーシアの中高校生

明洋中学校2年生と一緒に合気道を体験するクラマット学校の生徒(25日、和歌山県田辺市目良で)
明洋中学校2年生と一緒に合気道を体験するクラマット学校の生徒(25日、和歌山県田辺市目良で)
 マレーシアの公立中高一貫校であるエス・エム・ケー・ルンバ・クラマット学校の生徒27人と引率教員14人が25日、勉強と教員研修を兼ねた旅行で和歌山県田辺市の明洋中学校を訪れた。授業やクラブ活動などで明洋中の生徒と交流した。

 旅行は訪日を希望した生徒らが24~29日、大阪府と和歌山県を回り、学校訪問や民泊を体験する。

 明洋中の学校訪問では、クラマット学校の生徒が近くの市立武道館であった2年生34人の合気道の授業に参加した。外部講師である合気道田辺道場の道場長代行、五味田潤一さん(36)らに教わり、明洋中の生徒に技をかけたり、講師の演武を見学したりした。

 五味田さんは「合気道は田辺市出身の植芝盛平が創始した武道。現在では世界各国に道場がある。少しでも日本の武道を知ってくれる機会になって良かった。この旅行でいろんな日本文化に触れてください」と語り掛けた。

 明洋中2年の坂本琴美さん(14)は「英語で質問して会話した。マレーシアの生徒は優しくて、合気道も上手にできていてびっくりした」、クラマット学校の中学3年、ムハマド・アドラン君(15)は「日本は技術が発展していて驚かされる。合気道は倒す相手にも礼儀を払っていて素晴らしい武道だと思う」と話した。

 学校訪問では他にも、美術教員に教わって作品を作って土産とした。クラブ活動では吹奏学部が演奏を披露したり、家庭科部が茶道でもてなしたりした。クラマット学校の生徒は踊りを披露した。