風力発電反対で要望書 住民団体が町長に提出、和歌山県印南町
和歌山県の印南、日高川両町の住民有志でつくる「印南町日高川町風力発電建設を考える会」は21日、印南町印南の町役場を訪れ、両町の町境に計画されている風力発電事業を中止するよう働きかけることを求める、日裏勝己町長宛ての要望書を提出した。同様の要望書は20日に日高川町にも提出しており、県への提出も予定している。
風力発電事業が計画されているのは、印南、日高川両町の境界に位置する山の尾根とその周辺。出力4300キロワットと6100キロワットの2種類の風力発電機を最大で22基設置する計画で、総出力は最大で9万4600キロワットになる。現在、県内で稼働している風力発電機のうち、総出力が最大なのは広川、日高川、有田川の3町にまたがる風力発電機の4万8300キロワット。今回、計画されている風力発電機はその2倍ほどになる。事業者は、再生可能エネルギー事業などを手がける東急不動産(本社・東京都渋谷区)で、2030年の営業運転開始を目指している。
この日、印南町役場には同会の世話人の一人、中田稔さん(71)=印南町古井=が他のメンバー1人と共に訪れ、要望書を総務課職員に手渡した。
要望書は、風力発電事業について中止するよう意見や働きかけを求めるとともに、計画での町有施設の使用や林地の改変許可を認めないよう要望する内容。理由として、南海トラフ巨大地震や記録的豪雨の発生が心配される中、建設のための林道開設や造成工事により、土砂流出や山地崩壊の危険性が高まる▽切目川ダムなどの水源への影響が予想される▽低周波による住民の健康被害が心配▽自然環境を破壊し、動植物に悪影響を及ぼしかねない▽素晴らしい景観が損なわれる―を挙げている。
要望書には、印南町内の住民176人と町外の住民285人の計461人の署名を添えた。
中田さんは「今回の風力発電機は1基当たりでも全体でもすごく大きい。ここが本当に適地なのか。住民の意見を聞いて考えてほしい」と話した。
県産業技術政策課などによると、県内で大規模な風力発電設備は有田地方と日高地方に9カ所ある。印南町では、みなべ町との境界付近に13基(総出力2万6千キロワット)が設置され、2018年から稼働している。
風力発電事業が計画されているのは、印南、日高川両町の境界に位置する山の尾根とその周辺。出力4300キロワットと6100キロワットの2種類の風力発電機を最大で22基設置する計画で、総出力は最大で9万4600キロワットになる。現在、県内で稼働している風力発電機のうち、総出力が最大なのは広川、日高川、有田川の3町にまたがる風力発電機の4万8300キロワット。今回、計画されている風力発電機はその2倍ほどになる。事業者は、再生可能エネルギー事業などを手がける東急不動産(本社・東京都渋谷区)で、2030年の営業運転開始を目指している。
この日、印南町役場には同会の世話人の一人、中田稔さん(71)=印南町古井=が他のメンバー1人と共に訪れ、要望書を総務課職員に手渡した。
要望書は、風力発電事業について中止するよう意見や働きかけを求めるとともに、計画での町有施設の使用や林地の改変許可を認めないよう要望する内容。理由として、南海トラフ巨大地震や記録的豪雨の発生が心配される中、建設のための林道開設や造成工事により、土砂流出や山地崩壊の危険性が高まる▽切目川ダムなどの水源への影響が予想される▽低周波による住民の健康被害が心配▽自然環境を破壊し、動植物に悪影響を及ぼしかねない▽素晴らしい景観が損なわれる―を挙げている。
要望書には、印南町内の住民176人と町外の住民285人の計461人の署名を添えた。
中田さんは「今回の風力発電機は1基当たりでも全体でもすごく大きい。ここが本当に適地なのか。住民の意見を聞いて考えてほしい」と話した。
県産業技術政策課などによると、県内で大規模な風力発電設備は有田地方と日高地方に9カ所ある。印南町では、みなべ町との境界付近に13基(総出力2万6千キロワット)が設置され、2018年から稼働している。