和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2024年12月22日(日)

【動画】太陽欠ける「部分食」 本州最南端の串本でも

左側が欠けた太陽(20日午後2時38分、和歌山県串本町潮岬から)=日食観察用のアクリル板を使って撮影
左側が欠けた太陽(20日午後2時38分、和歌山県串本町潮岬から)=日食観察用のアクリル板を使って撮影
 太陽の一部が欠けて見える「部分食」が20日午後、日本列島の南側の地域で観測され、本州最南端の和歌山県串本町でも天文愛好者らを楽しませた。

 月によって太陽が隠される現象で、国内での日食は2020年6月21日以来。今回はオーストラリアなどでは「金環皆既日食」となり、日本では九州や四国、本州の一部や南西諸島などで部分食が起こった。

 串本町では午後2時18分ごろから食が始まり、36分には最大となって太陽の左側が面積比で0・5%欠けた。53分ごろには食は終わった。

 同町潮岬にある本州最南端の碑のそばで天体望遠鏡で観察していた大阪府吹田市の筏正明さん(62)は「大規模な日食ではなかったが、天体現象はいつ見ても楽しい」と喜んでいた。

 次に国内で日食が起こるのは30年6月1日。北海道の大部分で金環食、全国で部分食が起こる。