和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2024年12月22日(日)

冬の星空楽しむ ロケットを機に串本で観望会

冬の星空を眺める参加者(和歌山県串本町潮岬で)
冬の星空を眺める参加者(和歌山県串本町潮岬で)
 和歌山県串本町串本の串本古座高校と町青少年育成町民会議はこのほど、同町潮岬の県立潮岬青少年の家で「夜空と宇宙を楽しむ観望会」を開いた。子どもや大人約20人が参加し、高校の職員や生徒らに教わりながら、星が輝く冬の空の観察を楽しんだ。

 同町田原に民間小型ロケット発射場「スペースポート紀伊」ができたことで宇宙が身近になる中、天体や夜空に親しみ、知識も増やす機会をつくりたいと企画。2024年度に宇宙のことを専門的に学ぶ「宇宙探究コース」が新設される同校の中田勝夫・普通科改革コーディネーター(58)の他、同校の2、3年生有志6人がスタッフとして催しを手伝った。

 参加者はまず屋内で予習。中田さんから星空を調べることができる「星座早見盤」の使い方や、この時季にどのような星が見えるかなどについて専門的な天文ソフトも使って学んだ。

 その後、屋外に出て、月や木星、オリオン座、おおいぬ座、プレアデス星団(すばる)などが輝く冬の星空を望遠鏡を使うなどして観察。串本小学校3年の峪陽音君(9)は「楽しかった。いろいろな星座や惑星を見ることができた。また参加したい」と話した。

 中田さんは「発射場ができ、串本でロケットや宇宙に対する関心が高まっており、関心をさらに高めようと初めて企画した。これからも定期的に季節の星座を見ていただけるように開催していきたいし、高校生にとっても、スタッフとして参加者に星空を紹介することで学びの機会にもなれば」と話していた。