和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2024年12月23日(月)

【動画】2重跳び692回で全国優勝 縄跳び大会で田辺市の浅井君

持ち手の片方を離して跳ぶ「リリース」を披露する浅井貴洋君(和歌山県田辺市下万呂で)
持ち手の片方を離して跳ぶ「リリース」を披露する浅井貴洋君(和歌山県田辺市下万呂で)
 和歌山県田辺市会津小学校4年の浅井貴洋君(10)が、9月28日に東京都であった縄跳びの全国大会に出場し、2重跳びの小学校高学年の部で優勝した。記録は692回。上級生を抑え、2位に400回以上の差をつけた。さまざまな技にも挑戦しており「将来は縄跳びパフォーマーになりたい」と毎日練習に励んでいる。

 浅井君が出場した大会は、日本ロープスキッピング連盟主催の「ジャパンオープン2019」。優勝した2重跳び(時間無制限)のほか、高学年の部の「30秒2重跳び」で74回跳んで4位、縄の持ち手の片方を瞬間的に離して跳ぶ「30秒リリース」で25回跳んで6位だった。

 浅井君は保育所年長の時、大会で優勝したのがきっかけで本格的に縄跳びを始めた。毎年3月にある「市民なわとび大会」では、2重跳びで小学1年の時に302回、2年で478回、3年で933回を記録し、それぞれ学年別の大会新記録を更新した。3年生の時の大会では、千回を超えたと思ったので途中で跳ぶのをやめたという。

 会津小のグラウンドで放課後開かれる「会津スポーツクラブ」や地域の縄跳び教室で、田辺市体育連盟顧問の桑原久仁夫さん(84)らから指導を受けている。市内の陸上競技教室にも通い、縄跳びに必要な足腰や持久力を鍛えている。

 家でも縄跳びの練習を欠かさない。朝食前と朝食後、放課後は宿題をした後や夕食後など、時間があれば縄跳びをしている。

 今後も全国大会に出場したいという。今は音楽に合わせて自分で考えた技を繰り出す「フリースタイル」を練習中。「いろんな技ができるので楽しい。スピード競技も練習したい」。動画などを見て技を研究しているが、近くに競う相手がおらず「縄跳び仲間が欲しい」と切実だ。

 昨年7月の縄跳び世界大会で「3重跳び」に出場した当時田辺高校3年の中井慧さん、山本奨偉さんと会津スポーツクラブで一緒に練習したこともあり、浅井君も世界大会を目指す。桑原さんは「浅井君は縄跳びに必要な手首の返しがうまい。今後は中井君や山本君の跡を継いで頑張ってほしい」と期待している。