和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2024年12月23日(月)

芳養小が創立150周年で式典 4月、タイムカプセル開封

芳養小学校の150周年で掘り起こすタイムカプセルを埋めた場所を示す石碑(和歌山県田辺市芳養松原2丁目で)
芳養小学校の150周年で掘り起こすタイムカプセルを埋めた場所を示す石碑(和歌山県田辺市芳養松原2丁目で)
 和歌山県田辺市芳養松原2丁目の芳養小学校が、4月15日で創立150周年を迎える。当日は午後1時半から、児童の思い出の品が詰まった「タイムカプセル」の開封と式典がある。2023年度は記念事業を予定しており、木村真由美校長は「学校と地域のますますの発展につながってほしい」と話している。


 芳養小は1873(明治6)年4月15日に開校した。田辺市教育委員会によると、市内の小学校で最も早く150周年を迎える。芳養小が開校した翌年の74年には長野小と鮎川小、75年に稲成小、上芳養小など、76年に会津小、新庄小、三栖小などが相次いで開校した。

 タイムカプセルは2000年7月、当時の児童らが校内の中庭に埋めた。1999年度と2000年度に在籍していた児童の思い出の品が眠っている。

 00年4月には、創立100周年記念事業で埋めたタイムカプセルを掘り出した。今回は「新タイムカプセル」としており、主な収納物は「将来の夢」や「将来の自分」を題材にした絵や作文、習字や俳句、「最新のヒット曲カセット」、日記帳、写真など。

 式典は体育館であり、埋設時の様子などをスクリーンに映した後、タイムカプセルを開封。収納物を当時の学年ごとに展示する。午後3時終了予定。

 芳養小は善徳寺の境内に「稲生(いのう)小学校」として開校。その後、下芳養尋常小学校に改称し、1901年には国道沿いに校舎を移転。47年、田辺市立芳養小学校に改称した。71年に現在の高台へ移転し、73年に創立100周年記念事業が行われた。

 現在の児童数は242人で、ピークは85年度の714人。

 卒業生は8967人(2022年度を含む)。64年東京五輪の体操で金メダルを獲得した早田卓次さん、レスリングで2度五輪に出場した西口茂樹さん、体操でアトランタ五輪に出場した田中光さん、元プロ野球選手の濱中治さん、最高裁判事の堺徹さんらがいる。



 4月15日の「新タイムカプセルオープンの集い」に参加を希望する人は、13日までに芳養小(0739・22・1422)へ。対象者は、埋設に関わった87年4月2日~94年4月1日生まれの卒業生とその家族、当時の教職員。