和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2024年12月19日(木)

「自由に意見言える職場に」 ヤッホーブルーイング社長が講演

セミナーで、ヤッホーブルーイングの井手直行社長の話を聞く参加者(和歌山県白浜町で)
セミナーで、ヤッホーブルーイングの井手直行社長の話を聞く参加者(和歌山県白浜町で)
 「ウェルビーイング」(心身ともに良い状態)をテーマにしたセミナーが2日、和歌山県白浜町の南紀白浜空港国際線ターミナルであり、クラフトビール会社「ヤッホーブルーイング」(長野県)の井手直行社長が、人づくりや会社のチームづくりについて語った。

 今月を「和歌山Well―being Month(ウェルビーイングマンス)」と題し、日本ウェルビーイング推進協議会が紀南地方でセミナーや体験イベントを開く。

 セミナーは九つ予定しており、同日のセミナーには約60人が参加した。

 同社はクラフトビール「よなよなエール」をはじめ個性的な商品展開で売り上げを伸ばし「働きがいのある会社」ランキングにも選出されている。

 一時は売り上げが低迷していた同社だが、井手社長は社長に就任し、楽しく働けるチームづくりに力を入れたと説明。最大の成果を得るためには健全な議論が必要で、社内で自由に意見が言い合える「フラット」な環境が重要だと強調した。

 具体的にはコミュニケーションを大切にし、朝礼で雑談し、社長自身「てんちょ」と名乗るなど全員ニックネームで呼び合っている。それぞれの得意や苦手を理解し、補い合って取り組んでいるという。

 社長自身も子育てに関わり、産休取得率や復職率とも100%で男女かかわらず育児参加を支援している。

 井手社長は「社員の熱量が高まってファンの熱量が高まり、そこに触れて社員がもっと良いサービスをしたいと、究極の顧客志向、働きがいのある会社になってきた」と語った。


■14日から順次開催 ウェルビーイング講座

 他のセミナーの予定は次の通り。会場は白浜空港国際線ターミナルビル(19日はすさみ町)。参加無料。申し込みが必要で、専用サイト(https://note.com/pcwj_wakayama)から申し込める。

 14日午後1時半~3時、「ウェルビーイングな組織づくり」(ハピネスプラネットCEO・矢野和男氏)▽午後3時15分~4時45分、「ウェルビーイングな学びを考える」(ドコモgacco社長・佐々木基弘氏、企画戦略部長・山田崇氏)

 15日午前11時~午後0時半、「スタンフォード式最高の睡眠」(スタンフォード大学医学部精神科教授・西野精治氏)

 17日午後1時半~3時、「湯治ワーケーションのススメ」(南紀白浜椿温泉旅館しらさぎ女将・熊野幸代氏)▽午後3時15分~4時45分、「ウェルビーイングな〝しごと〟づくり」(VILLAGE INC.社長・橋村和徳氏)▽午後5時~6時半、「ウェルビーイングな最期づくり」(青梅慶友病院理事長・大塚太郎氏)

 18日午前10時~11時半、「ワーケーション ウェルビーイングな働き方」(ジャーナリスト・浜田敬子氏、官民共創未来コンソーシアム・箕浦龍一氏、南紀白浜エアポート社長・岡田信一郎氏)

 19日午後1時半~3時、「ウェルビーイングなくらしづくり」(ベアーズ〝福〟社長・高橋ゆき氏)