和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2024年12月22日(日)

カモが押しくらまんじゅう 和歌山県田辺市の天王池

1カ所に集まって餌を食べるさまざまなカモ(和歌山県田辺市下万呂で)
1カ所に集まって餌を食べるさまざまなカモ(和歌山県田辺市下万呂で)
 寒波到来でカモが押しくらまんじゅう―。和歌山県田辺市下万呂の天王池にさまざまなカモが飛来。1カ所に集まって餌を食べている姿が押し合いへし合いしているように見えている。

 一緒に餌を食べているのはマガモとカルガモ、ハシビロガモなど。日本野鳥の会県支部会員によると、ハシビロガモはくるくると円を描きながら主に植物性プランクトンを食べる習性があり、その周辺に他のカモが集まって集団になった可能性があるという。

 12月に入ってから日本列島で寒波が相次ぎ、北で越冬していたカモ類が南の方面に移動しており、紀南でも数が増えている。紀南では珍しいトモエガモの群れなども富田川河口付近で確認された。

 会員は「今後、あちらこちらで珍しいカモ類が見られるかもしれない」と注目している。