和歌山県田辺市龍神村龍神、護摩壇山の山頂近くにある道の駅「ごまさんスカイタワー」に、温泉地をキャラクター化した「温泉むすめ」のグッズが登場した。道の駅や龍神村の特色を盛り込んだこだわりのデザインとなっており、キーホルダーとステッカーを用意。展望塔にはパネルも設置している。


　「温泉むすめ」は観光庁後援の取り組みで、キャラクターを通じて全国各地の温泉地や地域の魅力を幅広く伝え、現地への来訪を促すことを目的としている。龍神村では龍神観光協会が７月から、龍神村をモチーフにしたキャラクター「龍神　晴（せい）」を取り入れて、龍神村内３カ所でパネル展示やグッズの販売などを開始した。

　「温泉むすめ」の事業に取り組んでいる企業「エンバウンド」（東京都）によると、キャラクターは日本だけでなく台湾でも作られており、「龍神　晴」は４６番目に登場した。キツネのように化かすことが好きな巫女（みこ）装束のキャラクターで、特技は祈祷（きとう）、趣味はシイタケの栽培。声優は、和歌山県出身の中島由貴さんが務めている。

　ごまさんスカイタワーの担当者によると、グッズは１個７００円で販売しているアクリルキーホルダー（縦５・５センチ、横５センチ）と、施設で千円以上買い物をした希望者に配布しているステッカー（直径１０センチ）。イラストは、展望塔と龍の形をした雲を背に、ごまさんスカイタワーのキャラクターＴシャツを着た「龍神　晴」がユズとご当地ソフトクリーム「ごまごまソフト」を手に持っているデザインとなっている。県内で最も高い位置にある展望塔にも、円形のパネルを設置している。

　１０月下旬から販売・設置しているが、すでに交流サイト（ＳＮＳ）などで反響があり、グッズを目当てに来訪する人も多いという。担当者は「『温泉むすめ』をきっかけに龍神村を訪れる人が増えて、少しでも地域の活性化につながってほしいという思いもある。龍神村には温泉以外にも良いところはたくさんある。龍神村に来ることでその良さを知って、ファンになってもらえたら」と話している。

　ごまさんスカイタワーは例年１２月から冬季休業に入るため、休業期間中の対応は検討中という。１１月中の営業時間は午前９時半～午後４時。展望塔は午後３時５０分までで、入場料は小学生以上３００円。