和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2024年12月23日(月)

水テーマに企画展 陶磁器、木工、彫金、写真を出展

水をテーマに陶磁器や木工、彫金、写真などが並ぶ企画展(和歌山県田辺市湊で)
水をテーマに陶磁器や木工、彫金、写真などが並ぶ企画展(和歌山県田辺市湊で)
 田辺駅前商店街にある南紀みらいサテライトオフィス(和歌山県田辺市湊)で、水をテーマにした企画展「SHIOGORI STORY(シオゴリ ストーリー)」が開催されている。陶磁器や木工、彫金、写真、映像など約50種を展示している。11月6日まで。無料。

 まちづくり会社「南紀みらい」と田辺市熊野ツーリズムビューローの連携事業「シオゴリプロジェクト」による企画。熊野詣での巡礼者は田辺周辺の海水で「潮垢離(しおごり)」をして身を清め、聖地に向かった。プロジェクトはそこにあった地域内外の交流を現代風に再現し、海を起点にしたまちづくりに取り組む。展示もその一環という。

 企画展では命の源であり、世界を循環する水とさまざまな角度から向き合った作品を並べた。陶磁器は白浜町の松本昌子さん、木工と彫金は日高川町の中納秀樹さん、写真と映像は和歌山市の大西文香さんが出展した。

 松本さんは印南町の堀口久美さんの天然草木染とのコラボ作品もある。大西さんは企画展のため、田辺の景色と水の世界を撮り下ろした。地元菓子店による焼き菓子の販売もある。

 シオゴリプロジェクトではこれまでアウトドア体験や旅行商品づくりに取り組んできたが、文化活動にも力を入れる。企画展は今回を「第1章」として、シリーズ化したいという。

 展示は午前11時~午後6時。火曜定休。問い合わせは南紀みらいサテライトオフィス(0739・22・2180)へ。

■11月3日にマルシェ

 企画展に連動した「ぶんかの日マルシェ」が11月3日午前11時~午後4時、向かいの田辺エンプラスである。6店が出店予定。飲食物だけでなくアート関連の品が並ぶ。