和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2024年12月21日(土)

資源ごみ回収所を常設 新宮市、利便性高まる

資源ごみを出しに来た住民(中央)に分別の仕方を伝える市職員(右)。左は田岡実千年市長=和歌山県新宮市で
資源ごみを出しに来た住民(中央)に分別の仕方を伝える市職員(右)。左は田岡実千年市長=和歌山県新宮市で
 和歌山県新宮市は10月、同市春日の市役所第4駐車場の一画に、資源ごみ常設回収所を開いた。ごみの減量や、市民の利便性向上につなげたいという。


 市内では、地区ごとの計171カ所で月に1、2度回収しているが、時間が午前中の1時間と限られており、「出しにくい」という意見が寄せられていた。

 市は、第4駐車場に幅9・3メートル、奥行き5・3メートルの倉庫を整備。ペットボトルや着色瓶、段ボールなど18品目ごとの回収箱を設けた。総事業費は約830万円。開設は市役所開庁日の午前9時~午後4時。年内は職員が常駐する。

 初日となった3日は午前9時の開設直後から、市民が続々とごみ出しに訪れた。カセットボンベや空き瓶を持ってきた同市野田の主婦(79)は「家が近いので便利。友達にも教えたい」と話していた。

 田岡実千年市長は「以前から要望を受けていたので、無事にスタートできてうれしい。運用の様子を見て、他の地区でもできないか検討したい」と話した。

 市によると、資源化するごみは例年千トン前後。焼却処理する可燃ごみは1万1千トンほどという。