和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2024年12月21日(土)

大しめ縄用の稲刈る みなべ町、鹿島神社の総代ら

刈り取った稲をさおに掛ける総代(和歌山県みなべ町東吉田で)
刈り取った稲をさおに掛ける総代(和歌山県みなべ町東吉田で)
 和歌山県みなべ町埴田、鹿島神社の総代らが3日、新年の大しめ縄に使うわらを確保するため、同町徳蔵の田んぼで稲刈りをした。まだ青い状態で刈り取り、冬までさおに掛けるなどして乾燥させる。

 大しめ縄作りは、地元の氏子がしていたが、高齢などにより難しくなったことから、4年前に総代らが引き継いだ。

 この日、総代12人と亀井隆行宮司が、総代の籠畑安文さん(74)の田んぼで稲刈り機や鎌を使って稲を刈り取った。朝とはいえ、厳しい暑さの中、汗だくになりながら2時間ほど作業をした。稲はもち米で、うるち米より茎が長いことから使っているという。

 刈り取った稲は乾かすため、田んぼ近くの屋根のある所でさおに掛けた。籠畑さんらは「陰干しでしっかり乾かし、できるだけ青みが残るようにしたい」と話していた。年末に総代らが集まって大しめ縄を作る。