和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2024年12月22日(日)

9月にプロ自転車レース 古座川町、「サイクリングの町」アピール

古座川町でのロードレース開催に向けて開かれた実行委員会の初会議(和歌山県古座川町高池で)
古座川町でのロードレース開催に向けて開かれた実行委員会の初会議(和歌山県古座川町高池で)
 和歌山県古座川町を舞台に9月3日、日本のプロ自転車ロードレースリーグである「ジャパンサイクルリーグ」(JCL)の公式戦が初めて開かれる。同町観光協会(鈴木貴裕会長)が誘致に取り組んでいたもので、国内トップレベルのプロチームに所属する選手計60人が、町内の名所などを巡りながら疾走。関係者は「サイクリングの町をアピールする絶好の機会」と話している。


 観光協会では、町内には信号が一つもなく交通量も比較的少ないことから、サイクリングに適しているとして自転車での観光の活性化を目指している。イベントを開くなどして力を入れている中、2021年に最初のシーズンが開幕したJCLがレースの開催地を探しているということを聞き、誘致に取り組んでいたという。

 古座川町ではロードレースツアーの第7戦として開かれ、同町相瀬にある国の天然記念物「古座川の一枚岩」前にある道の駅をスタートして国道371号を北上。同町佐田の七川ダムに架かる今津橋を渡って町道に入り、下露峠を越えて県の名勝・天然記念物「滝の拝」に至り、県道や国道を走って再び一枚岩まで戻ってくるルートを3周する計124・9キロのコース。JCLに加盟している10チーム(各チーム6人)が参加する予定という。

 一般社団法人「ジャパンサイクルリーグ」と共に同町でのロードレースを主催する実行委員会の初会議がこのほど、同町高池の町役場であり、町やNPO「スポーツ・プロデュース熊野」、町商工会、東牟婁振興局、七川ふるさとづくり協議会などから関係者が参加。大会会長を務める西前啓市町長が「初めての取り組みで公道を使うので不安もあるが、町を知ってもらう良い機会。皆さんのご理解をいただいて成功を」とあいさつした。

 実行委員長で町観光協会サイクリング部会長の須川陽介さん(38)が、開催には通行規制や運営を手伝うボランティアスタッフを募る必要があることなどを説明し、協力を呼びかけた。


■サイクリングフェス 3コースで参加募集

 古座川町観光協会とスポーツ・プロデュース熊野は9月4日、自転車に乗って町内の名所を巡り、地元食材を使った食事も楽しめるイベント「ぐるっと古座川サイクリングフェス2022」を開く。参加者を15日まで募集している。

 3コースあり、いずれもスタートとゴールは同町相瀬にある道の駅「一枚岩」。ロードレースと基本的に同じルートを走る「JCLレースコース」(約54・3キロ、定員70人)は、保険料や飲食など込みで参加費8千円、「ちょっとそこまでコース」(約38キロ、定員40人)は7千円、町内の名所を巡る「THE古座川コース」(約56キロ、定員90人)は7500円。対象は小学生以上で、希望者には自転車のレンタル(有料)もある。「SPORTS ENTRY」のホームページ(https://www.sportsentry.ne.jp/event/t/88156)を通じて申し込める。先着順。

 問い合わせは町観光協会(0735・70・1275)へ。