和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2024年12月19日(木)

流鏑馬で締めくくる 田辺祭、舞の奉納も

流鏑馬式で、馬上から矢を放つ児童(25日、和歌山県田辺市東陽の闘雞神社で)
流鏑馬式で、馬上から矢を放つ児童(25日、和歌山県田辺市東陽の闘雞神社で)
拝殿で「豊栄の舞」を奉納する4人の舞姫
拝殿で「豊栄の舞」を奉納する4人の舞姫
 和歌山県田辺市東陽の世界遺産・闘雞神社の例大祭「田辺祭」で25日、祭りを締めくくる流鏑馬(やぶさめ)式があった。女児2人を含む3人の児童が、馬上から的に向かって矢を放った。

 児童を乗せた馬が氏子町を巡行して集めた厄災を破魔矢(はまや)に込めて放ち、神に清めてもらう意味があるという。今年の「馬町」は中屋敷町で、初めて女児も参加。23~25日に各地区を巡った。

 流鏑馬式は田辺第一小学校5年の佐々木萌さんと小山爲衛任君、同小4年の楠山このかさんが担当。見物人が見守る中、1人3本ずつの矢を放った。

 流鏑馬式に先立ち、神社拝殿では、舞姫4人が、神からの恵みを願い、感謝する「豊栄の舞」を奉納した。舞姫の一人、仲川朋花さん(21)=田辺市江川=は「新型コロナの影響であまり稽古ができず、他の3人と合うか不安だったが、きれいに合わせられたと思う」と話した。