和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2024年12月23日(月)

通学路の落書き消した! 田辺市東陽中、生徒110人が参加

通学路の落書きを消す東陽中の生徒ら(和歌山県田辺市東山1丁目で)
通学路の落書きを消す東陽中の生徒ら(和歌山県田辺市東山1丁目で)
 和歌山県田辺市の東陽中学校の生徒110人が11日、通学路でもある「つぶり坂大橋」(長さ約88メートル)の落書きを消した。参加した生徒は、生徒会が募ったボランティア。強い日差しの中、教員や地区の公民館主事らと力を合わせ作業した。

 大橋は、建設中の新市庁舎の近く、東山1丁目とあけぼのを結ぶ市道にあり、交通量も多い。防音壁には以前から落書きがあったが、今年に入って増えていた。校区で生徒が目にする機会も多いことから、生徒会が校内放送で落書き消しに協力を呼びかけた。

 大橋の両側にある防音壁とその下の転落防止壁はコンクリート製。落書きは雑巾で拭いたり、たわしでこすったりして、約1時間がかりで消した。

 会長で3年生の鳥山凌佑君は「こんなに多くのボランティアが集まってくれてうれしい。落書きは通るたびに気になっていた。こうした活動が落書きの抑止にもつながるはず。気持ちよく過ごせる地域にしたい」と話した。