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2024年11月23日(土)

「諦める必要ない」 IR計画頓挫で和歌山県知事

和歌山県庁
和歌山県庁
 和歌山県の仁坂吉伸知事は25日の定例記者会見で、今回の「カジノを含む統合型リゾート施設(IR)」の誘致計画が頓挫したことについて「今のプロジェクトを進めるわけにはいかないが、和歌山の潜在性を考えると、IR自体を未来永劫(えいごう)に諦めてしまう必要はない」と述べた。

 県議会が20日、賛成18票、反対22票で関連議案を否決したため、県は国への認定申請ができなくなった。議員からは、IR誘致は賛成だが、今回の資金計画は不透明なので反対したという声が少なくなかった。

 仁坂知事は「(県議会で)反対した人の多数派はIR推進。このプロジェクトは反対だが、別のシナリオがあると言っている。ぜひ実現するように頑張ってもらい、いけそうだったら、われわれもまた、それに乗りたい」と話した。

 その上で「投資をしてあげようという人は大事にしていかないと、和歌山にはつらいところがある。IRは絶対反対だという人は、どうやって和歌山の趨勢(すうせい)を食い止めるんだろうか」と話した。