和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2024年12月22日(日)

若いペアが巣を新築中 紀南でイワツバメが繁殖期

協力して巣を作るイワツバメのペア(和歌山県上富田町市ノ瀬で)
協力して巣を作るイワツバメのペア(和歌山県上富田町市ノ瀬で)
 繁殖期を迎えたイワツバメ(ツバメ科)が、和歌山県紀南地方各地のコンクリート製の橋などで、巣作りに励んでいる。

 上富田町の市ノ瀬橋では、数組のペアが橋裏にせっせと巣材を運んでいる姿が見られる。古い巣を修繕して再利用しているペアが多い中、若いペアは愛の巣を新築中だ。大きな鳴き声を響かせて上空を行ったり来たり。雌雄交代で巣材をくわえては素早く巣に舞い戻っている。

 イワツバメは全長15センチほど。繁殖期は4~8月で、かつては渡り鳥として飛来していたが、最近は留鳥が多い。泥などを使って、つぼ型の巣を作る。

 日本野鳥の会県支部会員は「ベテランが中古物件を優先して、若いペアに当たらなかったのかもしれない。時間はかかるが仕方なく新築しているのだろう」と話している。