和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2024年11月15日(金)

管内市町に備蓄用梅干し寄贈 JA紀州

みなべ町の西本豊総務課長(左)に災害備蓄用の梅干しを手渡すJA紀州の本谷昌平常務理事=24日、和歌山県みなべ町芝で
みなべ町の西本豊総務課長(左)に災害備蓄用の梅干しを手渡すJA紀州の本谷昌平常務理事=24日、和歌山県みなべ町芝で
 和歌山県のJA紀州は、管内の全市町に災害備蓄用の梅干しを寄贈している。

 JA共済の地域貢献活動の一環で、初めて取り組んだ。梅干しは、長期保存ができる1次加工の「白干し梅」で、1個ずつ包装されており、分けやすく食べやすい。商品化もされている。

 計3万5千個を用意しており、14日から順次、御坊・日高の7市町と田辺市龍神村に寄贈している。24日には、JA紀州の本谷昌平常務理事らがみなべ町役場と田辺市龍神行政局を訪れた。

 みなべ町では「梅干しは疲労回復に良いといわれている。万が一、災害が起こった場合のために備蓄してもらえれば、炊き出しで食べることができると思う」などと話し、町長職務代理の西本豊総務課長に5千個を手渡した。

 町では同町芝の町役場や同町谷口の生涯学習センターで保管する。

 町役場玄関フロアには賞味期限間近の備蓄用梅干しを置いており、来庁者に持って帰ってもらうようにしている。

 龍神行政局では前田敦司局長に2千個を手渡した。市危機管理局の原雅樹局長、市農林水産部の北川弘泰部長、市議会の安達克典議員らも同席した。

 行政局では備蓄用倉庫に保管する。災害発生時の避難所や災害訓練時などで配布する予定。

 前田局長は「龍神村は雨が多くて土砂災害が多い地域。自然災害を考える上で災害備蓄用の梅を頂いて本当にありがたく感じている。今後ともお力添えをお願いします」と謝辞を述べた。