和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2024年11月27日(水)

販売終了を大幅に前倒し 和歌山県の旅行補助チケット

 和歌山県は2日、県民の県内旅行費用の最大半額(上限1泊1万円)を補助する「わかやまリフレッシュプラン3rd」の電子チケット販売について、5回目となる次回(約12万枚、抽選制)で終了すると発表した。当初は、10月上旬から12月中旬まで10回程度に分けて販売するとしていたが、終了時期を大幅に前倒しした。

 県は「3rd」の電子チケットを約42万枚用意。過去2度の同様の事業では、短期間で完売したため、今回は分割して販売することにした。

 しかし、販売を開始するとすぐに売り切れたほか、県民から「販売サイトにつながりにくい」「売り切れて買えなかった」などの苦情が多く寄せられた。これを受け、県はサーバーの能力を増強、1度の販売枚数を増やし、4回目までに40万枚を完売した。

 販売可能枚数が残り約2万枚しかなくなったため、県は予算内で10万枚を追加。販売方法を、先着順から抽選制に変更し、次回で販売を終える。

 仁坂吉伸知事は「(過去2回の事業では)どんと売り出したら、知らない間に売り切れて不愉快だという人がいたので、試行錯誤し今回は分けて販売した。しかし、1回ごとの販売枚数が少ないので、先着順のボタン押し競争になり、結果的に多くの人が不満を感じることになった。これまでのように、すぐに発券できなくなるが、マイナスをカバーするために抽選にした」と経緯を説明した。

■最終5回目は4日から受け付け 購入権利は抽選

 次回の購入申し込みの受け付けは4日午後3時から10日午前0時まで。希望者はこの期間中に特設サイトから申し込む。その後、購入権利を抽選し、12日に抽選結果を発表、当選者に16日まで販売する。上限10枚。これまで「3rd」の電子チケットを10枚以上購入した人は対象外とする。

 チケットの利用可能期間は12月31日(来年1月1日のチェックアウト)まで。

 問い合わせは午前9時~午後6時に販売促進事務局(0120・280・180)へ。