【動画】アサギマダラひらり飛来 好む花植えて歓迎
海を渡るチョウとして知られるアサギマダラ(タテハチョウ科)が、和歌山県紀南地方にも飛来している。上富田町では、地元団体が関連イベントを企画したり、小学生が観察したりして、地域ぐるみで盛り上がっている。
上富田町市ノ瀬の興禅寺(だるま寺)下の「アサギマダラの丘」では20日、約30匹のアサギマダラが舞っており、訪れた人を楽しませていた。
地元有志でつくる「一瀬里山会」(宮本和子代表)とまちおこし団体「Daruma CLUB(ダルマクラブ)」(吉田耕司代表)が、2017年からアサギマダラが蜜を好むフジバカマ(キク科)を植えている。今年は天候不順の影響でフジバカマの生育が遅れており、例年よりも草丈が低く、暑さで飛来数も最近まで少なかったという。
吉田代表(67)は「毎年どれくらい来てくれるかやきもきしているが、今年も来てくれてほっとした。月末にはイベントもあるので、アサギマダラを眺めながら楽しんでほしい」と呼び掛けている。
アサギマダラが過ごしやすい気温(20~24度ほど)になればまだまだ増えるのではないかと期待している。
ダルマクラブは31日午前10時~午後2時、アサギマダラの丘で11店が出店するイベントを開く。飲食物や雑貨、市ノ瀬で収穫した米、アサギマダラをデザインしたエコバッグなどを販売する。
■マーキングを体験 市ノ瀬小6年
「アサギマダラの丘」には20日、地元の市ノ瀬小学校6年生20人も訪れた。アサギマダラを観察し、個体識別のためのマーキングを体験した。
ふるさと自然公園センター(田辺市稲成町)の自然観察指導員、藤五和久さん(67)が講師を務め、アサギマダラの特徴やマーキングの方法を児童に教えた。
藤五さんは「日本にいるアサギマダラは毒を持っていて、鳥が食べるとおなかを壊す」「御坊市内の山でマーキングされたアサギマダラが、約3千キロ離れた香港で確認された。これが記録にある最長距離」などと説明した。
児童は、虫捕り網を使ってフジバカマの畑を飛び回るチョウを捕獲。性別や羽の傷み具合などを記録し、フェルトペンで羽に捕獲場所や日付を書き入れて畑に放った。タブレット端末を使い、畑でチョウの写真撮影にも挑戦した。
谷口大虎君(11)は「人間でも移動が難しい距離を飛ぶチョウがいるなんてすごい。頑張って旅をしてほしい」と話した。
上富田町市ノ瀬の興禅寺(だるま寺)下の「アサギマダラの丘」では20日、約30匹のアサギマダラが舞っており、訪れた人を楽しませていた。
地元有志でつくる「一瀬里山会」(宮本和子代表)とまちおこし団体「Daruma CLUB(ダルマクラブ)」(吉田耕司代表)が、2017年からアサギマダラが蜜を好むフジバカマ(キク科)を植えている。今年は天候不順の影響でフジバカマの生育が遅れており、例年よりも草丈が低く、暑さで飛来数も最近まで少なかったという。
吉田代表(67)は「毎年どれくらい来てくれるかやきもきしているが、今年も来てくれてほっとした。月末にはイベントもあるので、アサギマダラを眺めながら楽しんでほしい」と呼び掛けている。
アサギマダラが過ごしやすい気温(20~24度ほど)になればまだまだ増えるのではないかと期待している。
ダルマクラブは31日午前10時~午後2時、アサギマダラの丘で11店が出店するイベントを開く。飲食物や雑貨、市ノ瀬で収穫した米、アサギマダラをデザインしたエコバッグなどを販売する。
■マーキングを体験 市ノ瀬小6年
「アサギマダラの丘」には20日、地元の市ノ瀬小学校6年生20人も訪れた。アサギマダラを観察し、個体識別のためのマーキングを体験した。
ふるさと自然公園センター(田辺市稲成町)の自然観察指導員、藤五和久さん(67)が講師を務め、アサギマダラの特徴やマーキングの方法を児童に教えた。
藤五さんは「日本にいるアサギマダラは毒を持っていて、鳥が食べるとおなかを壊す」「御坊市内の山でマーキングされたアサギマダラが、約3千キロ離れた香港で確認された。これが記録にある最長距離」などと説明した。
児童は、虫捕り網を使ってフジバカマの畑を飛び回るチョウを捕獲。性別や羽の傷み具合などを記録し、フェルトペンで羽に捕獲場所や日付を書き入れて畑に放った。タブレット端末を使い、畑でチョウの写真撮影にも挑戦した。
谷口大虎君(11)は「人間でも移動が難しい距離を飛ぶチョウがいるなんてすごい。頑張って旅をしてほしい」と話した。