和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2021年10月26日(火)

7高校が模擬人工衛星打ち上げへ 「ロケットの町」串本で

昨年の「缶サット甲子園」和歌山地方大会で打ち上げられた自作のロケット(和歌山市加太で)=和歌山地方大会実行委員会提供
昨年の「缶サット甲子園」和歌山地方大会で打ち上げられた自作のロケット(和歌山市加太で)=和歌山地方大会実行委員会提供
 高校生がモデルロケットと「缶サット」と呼ばれる空き缶サイズの模擬人工衛星を作って打ち上げ、上空での放出や降下、着地の過程を通じ、技術力・創造力を競う「缶サット甲子園2021」の和歌山地方大会が17、18の両日、和歌山県内外から7校が参加し串本町で開かれる。日本初の民間小型ロケット発射場ができることから「ロケットの町」としてPRしている同町での開催は初めて。18日午前9時半から同町潮岬の「望楼の芝」で予定している打ち上げなどが見学できる。


 主催する和歌山地方大会実行委員会によると、缶サット甲子園は、将来の進路選択を控えた高校生たちに、取り組みを通じて、理工系の楽しさや魅力などを感じてもらい、科学や工学への興味と関心を高めることなどを目的に2008年から全国大会がスタート。予選大会である和歌山地方大会は10年から始まり、毎年、和歌山市加太で開いてきた。

 串本町初開催となる今大会は、串本古座高校(串本町)や桐蔭高校(和歌山市)、茨木工科高校(大阪府)、中高一貫校である芦屋国際中等教育学校(兵庫県)など7校が参加。17日に県立潮岬青少年の家で開会式や事前プレゼン審査があり、18日午前9時半から望楼の芝で「打上競技」を実施。午後2時半から、青少年の家で事後プレゼン審査や結果発表を予定している。

 串本町に発射場ができることに合わせて昨年設立した「県宇宙教育研究会」の事務局長でもある、大会実行委員長の藤木郁久・桐蔭高校教諭は「串本町などの子どもたちに宇宙教育を推進していこうとしており、缶サット甲子園でのロケットの飛翔や高校生の活躍を見ることで、子どもたちの近い将来像を描くきっかけになればと思うし、宇宙に関する興味を引き出すチャンスになると期待している」と話す。

 町なども共催しており、田嶋勝正町長は「前回も和歌山市まで見に行き、ぜひロケットの発射場が造られている串本で缶サット甲子園を開催していただきたいと思っていたところなので、大変うれしい。本年度中に計画されているロケット初号機の打ち上げに一層花を添える形になるのではないか」と話している。

 問い合わせは桐蔭高校(073・436・1366)の藤木教諭へ。