和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2024年12月19日(木)

チゴガニが「万歳」 田辺市新庄町の干潟

内之浦干潟親水公園に生息しているチゴガニ(和歌山県田辺市新庄町で)
内之浦干潟親水公園に生息しているチゴガニ(和歌山県田辺市新庄町で)
 和歌山県田辺市新庄町の内之浦干潟親水公園では、多数のチゴガニが、白いはさみ脚を振り上げている。その姿は一斉に万歳をしているようにも見え、訪れた家族連れらを楽しませている。

 チゴガニは宮城県以南の温暖な干潟に生息するスナガニの仲間。甲幅約1センチ。甲羅は灰色がかった褐色で、口の周辺が水色になっているものもいる。

 春から夏にかけて、潮が引くと巣穴から出てきて、一斉にはさみ脚を振り上げる動きは「ウェイビング」と呼ばれ、求愛行動や縄張りを主張するために相手を威嚇しているなどと考えられているが、理由ははっきりとは分かっていないという。