ハッチョウトンボが紀南で発生ピーク
梅雨を迎え、和歌山県紀南地方の山中で、世界で最も小さいトンボの一つ「ハッチョウトンボ」が発生のピークを迎えている。古座川町直見の大谷湿田以外にも数カ所で発生が確認されている。
これまで生息が確認されているのは、休耕田や湿地の水位が低く、他のトンボ類が繁殖しにくい環境。同じような環境を探せば、新たな生息地が見つかる可能性があるという。
紀南の山間地域にある休耕田では、数十匹のハッチョウトンボが発生している。低空で飛び回ったり、草に止まって縄張りを主張したり、雄が雌を追い掛けたりしている。
田辺市のふるさと自然公園センターの観察指導員は「このような環境は、水が供給されなくなると陸化してなくなる可能性がある。生息適地を次々移動しながら生き延びてきたトンボではないか」と話している。
ハッチョウトンボ 全長2センチほど。雄は成熟すると鮮やかな赤色になる。丈の短い植物が繁茂する湿地に生息。近畿では広く生息地が点在しているが、和歌山県では紀南に集中している。県のレッドデータブックで準絶滅危惧に分類されている。
これまで生息が確認されているのは、休耕田や湿地の水位が低く、他のトンボ類が繁殖しにくい環境。同じような環境を探せば、新たな生息地が見つかる可能性があるという。
紀南の山間地域にある休耕田では、数十匹のハッチョウトンボが発生している。低空で飛び回ったり、草に止まって縄張りを主張したり、雄が雌を追い掛けたりしている。
田辺市のふるさと自然公園センターの観察指導員は「このような環境は、水が供給されなくなると陸化してなくなる可能性がある。生息適地を次々移動しながら生き延びてきたトンボではないか」と話している。
ハッチョウトンボ 全長2センチほど。雄は成熟すると鮮やかな赤色になる。丈の短い植物が繁茂する湿地に生息。近畿では広く生息地が点在しているが、和歌山県では紀南に集中している。県のレッドデータブックで準絶滅危惧に分類されている。