和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2024年12月19日(木)

参拝者らに「くちくまのマップ」配布 上富田町の救馬渓観音

くちくまのマップを持つ救馬渓観音の森本眞弘住職(和歌山県上富田町生馬で)
くちくまのマップを持つ救馬渓観音の森本眞弘住職(和歌山県上富田町生馬で)
 和歌山県上富田町生馬の救馬渓観音は、同町や田辺市、白浜町の情報を地図にまとめた「くちくまのマップ」を作製した。マップは参拝に来た人や希望者に渡しているほか、町役場などにも置いている。


 森本眞弘住職(55)によると、参拝に来た人から地元の観光スポットや飲食店、熊野古道などについて尋ねられることが多く、分かりやすく案内できるように作ったという。過去にも同様のマップを作っていたが、今回は飲食店の情報を充実させたり、紀勢自動車道を記載したりするなど、新たな情報を盛り込んだ。

 マップは、救馬渓観音を「現在地」として周辺の道路や線路、目印となる施設や橋を書き込んでいる。町内にある観音寺や興禅寺、稲葉根王子、八上王子などのほか、田辺市の闘雞神社や福巌寺(一願寺)、白浜町の南紀白浜空港やアドベンチャーワールドも記載。サクラやオカフジ、アジサイ、大賀ハスなど町内の花暦も記している。

 地図は救馬渓観音の女性職員が手書きした。6月1日に開園を予定している救馬渓観音の「あじさい曼荼羅園」に間に合うよう、完成させたという。

 森本住職は「皆さんに役立ててもらえたら、ありがたい。地元の方にとっても、上富田町の良さを再発見してもらえる一つのツールにしていただけたら」と話した。