和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2021年10月23日(土)

すさみ串本道路は2025年春 国交省が開通見通し、新宮紀宝は24年秋

整備が進む串本インターチェンジ(仮称)付近=和歌山県串本町サンゴ台で、3月撮影(紀南河川国道事務所提供)
整備が進む串本インターチェンジ(仮称)付近=和歌山県串本町サンゴ台で、3月撮影(紀南河川国道事務所提供)
 国土交通省は27日、和歌山県で整備中の「すさみ串本道路」(延長19・2キロ)が2025年春に開通するとの見通しを発表した。熊野川をまたぐ「新宮紀宝道路」(2・4キロ)は24年秋に開通の見通しという。

 防災・減災や国土強靱(きょうじん)化に向け、25年度までに総額15兆円程度を投じて対策を講じるとした政府の方針を受けた。対策の一つとして、高規格道路網の未整備区間の解消を掲げている。

 すさみ串本道路は、すさみ町江住の紀勢自動車道すさみ南インターチェンジ(IC)と、串本町サンゴ台にできる串本IC(仮称)を結ぶ2車線(片側1車線)道路。途中に和深IC(仮称)もできる。紀南河川国道事務所によると、事業進捗(しんちょく)率は約50%。国は21年度予算に整備事業費として102億円を計上している。

 今回の開通見通しについての発表を受け、すさみ町の岩田勉町長は「めどが立ったことは大きな前進だと思うし、大変うれしい。町への誘客や交流人口の増加に向けた取り組みにさらに弾みがつく」と話した。

 串本町の田嶋勝正町長は「完成時期が決まったことで、いろんな事業が動きだす。コロナで疲弊した経済の刺激になるのは間違いない。来年にも始まるロケット発射事業への影響も大きい」と歓迎し「7月に移転する役場庁舎とICは200メートルの距離。アクセス性は抜群で、防災力は飛躍的に高まる」と期待を込めた。

 新宮紀宝道路は、新宮市あけぼのと三重県紀宝町を結ぶ2車線道路。国道事務所によると、3月末時点の進捗率は63%。熊野川に架かる橋の橋脚はほぼ完成しており、橋桁の工事をしている。起点と終点を含め三つのICができる。国は21年度予算で68億5千万円を付けている。