和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2024年12月16日(月)

JALやANAの社員受け入れ コロナ対応で和歌山県

JALから県に派遣され、辞令の交付を受ける岡田真里子さん(1日、和歌山県庁で)
JALから県に派遣され、辞令の交付を受ける岡田真里子さん(1日、和歌山県庁で)
 和歌山県は1日、コロナ禍の影響を受けた航空会社や鉄道会社の運輸関係事業者から従業員計15人の派遣を受け入れた。JAL(日本航空)で客室乗務員をしていた東京都出身の岡田真里子さん(35)は観光交流課に配属。「大好きな和歌山県を、より深く知って、空の仕事に戻ったときに機内でお客さま、世界の人に広げていきたい」と意気込みを述べた。

 派遣されたのは、JALとANA(全日空)から1人ずつ、JR西日本から3人、関西エアポートから10人(いずれもグループ会社含む)で、広報課や災害対策課、国際課など10課室に配属される。期間は1~2年間。給与は県が支払い、給与体系に合わない点は、派遣元の企業と調整する。

 仁坂吉伸知事は先日の記者会見で「第一線で働いていて能力は高い。他の職員にもプラスになる。特性が生かせる部署で、思い切り活躍してほしい」と期待した。

 「パンダが大好き」というJALから派遣の岡田さんは、東京都からアドベンチャーワールドに数え切れないほど訪れていて、それがきっかけで和歌山のとりこになったという。今回の派遣先のリストに和歌山県を見つけ「これを逃せば、大好きな和歌山県で働けるチャンスはないかもしれない」と、夫を説得して希望したという。

 JALでは、国際線を中心に客室乗務員を務めており、「おもてなしやお客さまへの応対に真剣に取り組んできた。県庁で役に立てることはいまはゼロに近いが、力を込めてやっていきたい」と話した。