和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2024年12月23日(月)

コロナ対策と経済の両立議論 和歌山県出身国会議員

座談会に出席する和歌山県出身の国会議員ら(和歌山市で)
座談会に出席する和歌山県出身の国会議員ら(和歌山市で)
 和歌山県出身の国会議員らによる座談会が9日、和歌山市の和歌山放送であり、新型コロナウイルス感染症対策と経済の両立などについて議論した。

 自民党の石田真敏衆院議員、門博文衆院議員、鶴保庸介参院議員、公明党の浮島智子衆院議員、国民民主党の岸本周平衆院議員が出席したほか、自民党幹事長の二階俊博衆院議員は電話で参加し、同党参議院幹事長の世耕弘成参院議員は、事前に録音したメッセージを出した。

 新型コロナ対策と経済について、世耕議員は「感染拡大防止をしっかりやらないといけないが、失業率が1%増えると3千人自殺者が増えるというデータがある。経済も命に関わる問題という感覚で、両方見ていくことが重要だ」。鶴保議員も「経済とコロナ対策の両立をしないといけないが、コロナ対策のために、すべて経済も抑えようという側に振り過ぎな気がしてならない。正しく恐れることができていない気がする」と話した。

 岸本議員は「コロナと名が付けば、何でも予算が通るので、霞が関の役人は便乗して膨らませている。本当に必要な予算はいくら付けてもいいが、要らない予算もあり、本当にコロナで困っている人に届いていない。国会でも真面目に議論したい」とした。

 県などが和歌山市への誘致を目指す「カジノを含む統合型リゾート施設」(IR)についても議論された。門議員は「IRに行ったことがない、でも反対なんですという人が多くいるのが現実。皆が理解ができれば、必ず誘致のムードが醸成される。県民に正しく知ってもらうよう啓蒙(けいもう)したい」と話した。浮島議員も「賛否があるのは認識しているが、地方にとっては経済の起爆剤になる」とした。

 一方、二階議員は、串本町で2021年度中に小型ロケットの打ち上げが始まる予定であることについて「県民が夢に描いていた新時代の始まり。このチャンスを大いに生かし、現実のものとして発展させていきたい」と話した。

 石田議員は「大きく変わる、宇宙の時代。その中で、発射場が和歌山にできることは非常にありがたいことだ」と話した。