93年以降で最少 和歌山県内の梅収穫量
2020年の和歌山県内の梅収穫量は4万1300トンで、昨年より3割近く減少し、1993年以降で最少となったことが27日、近畿農政局のまとめで分かった。面積当たりの収穫量も86年以降で最少。65年以降続く収穫量全国1位は維持したが、全国に占める割合は昨年の65%から58%に減少した。
近畿農政局によると、今年は暖冬の影響で開花時期が早くなったが、一時的な低温で昆虫の活動が鈍くなり、受精不良が多くなった。そのため、着果数が大幅に少なくなったという。また、4月下旬から6月下旬にかけて雨が少なかったことから、小玉傾向となったのが、収穫量減少の要因という。
2019年も少雨や前年の台風による塩害の影響などで前年より1万5700トン(21%)減少したが、それでも5万7500トン。20年はさらに1万6200トン(28%)も減った。ここ10年で5万トンを下回ったのは初めて。
今年の10アール当たりの収穫量は841キロ。豊作だった18年は1470キロ、19年は1160キロだった。千キロを下回ったのは31年ぶり。
その年の収穫を目的にした「結果樹面積」は4910ヘクタール。14年まで数年間は5140ヘクタール前後を維持していたが、15年から毎年、減少している。生産者の高齢化による廃園や、多品目への転換などが影響しているという。
一方、主要卸売市場の価格は、19年産は1キロ当たり600円前後だったが、20年産は800円前後と高値を推移した。
20年の全国の収穫量は7万1100トンで昨年比19%減。最多の和歌山県に続くのは、群馬県5190トン、福井県1500トン、青森県1440トン、神奈川県1380トンとなっている。
調査は1950年に開始。県内の収穫量過去最多は2013年の7万9千トン。18年は3番目に多く7万3200トンだった。
近畿農政局によると、今年は暖冬の影響で開花時期が早くなったが、一時的な低温で昆虫の活動が鈍くなり、受精不良が多くなった。そのため、着果数が大幅に少なくなったという。また、4月下旬から6月下旬にかけて雨が少なかったことから、小玉傾向となったのが、収穫量減少の要因という。
2019年も少雨や前年の台風による塩害の影響などで前年より1万5700トン(21%)減少したが、それでも5万7500トン。20年はさらに1万6200トン(28%)も減った。ここ10年で5万トンを下回ったのは初めて。
今年の10アール当たりの収穫量は841キロ。豊作だった18年は1470キロ、19年は1160キロだった。千キロを下回ったのは31年ぶり。
その年の収穫を目的にした「結果樹面積」は4910ヘクタール。14年まで数年間は5140ヘクタール前後を維持していたが、15年から毎年、減少している。生産者の高齢化による廃園や、多品目への転換などが影響しているという。
一方、主要卸売市場の価格は、19年産は1キロ当たり600円前後だったが、20年産は800円前後と高値を推移した。
20年の全国の収穫量は7万1100トンで昨年比19%減。最多の和歌山県に続くのは、群馬県5190トン、福井県1500トン、青森県1440トン、神奈川県1380トンとなっている。
調査は1950年に開始。県内の収穫量過去最多は2013年の7万9千トン。18年は3番目に多く7万3200トンだった。