給食の食材納入業者に打撃 新型肺炎、突然の長期休校
新型コロナウイルスの感染拡大により、小中学校が急きょ臨時休校となったことで、和歌山県田辺・西牟婁地方の学校給食センターに食材を納入する業者は大きな影響を受けている。
幼保、小中学校に1日約4500食を提供している田辺市の城山台学校給食センターは、臨時休校の要請を受けて食材の仕入れをキャンセルした。食材は原則、当日の朝や前日の夕方に仕入れており、調味料以外の食材のキャンセルは間に合い、食べられるのに廃棄する「食品ロス」はないという。
1日約1400食を作る上富田町の学校給食センターも、冷凍食品や米、乾物、缶詰など保存ができる食品は仕入れているが、肉や魚、野菜などの生鮮食品はキャンセルした。
両センターとも影響はほとんどないというが、センターに納入する業者は影響を受けている。
精肉を扱う田辺市内の業者は「やむを得ないが、3週間にわたってストップするのは売り上げに響く」と嘆き、新学期が予定通り始まるかどうか不安がる。
野菜を納入する同市内の業者も「全体の売り上げの1割弱だが、影響は大きい」と話す。すでに仕入れていた2日の給食用の食材は、市教育委員会の職員らが買い取ってくれたという。
野菜を扱う上富田町の業者も厳しく捉える。給食センター向けにキャベツを2日間分、タマネギを1週間分仕入れるなどしていたという。他の取引先に回して対応するが、「仕方がないとはいえ、長期にわたりストップするのはつらい」と嘆いている。
城山台学校給食センターが配食する市内の4幼稚園と1保育所は、通常通りに開所しているが、給食は当面休止し、市は保護者に弁当の持参を呼び掛けている。
幼稚園と保育所に配食するのは計約150食。設備の関係上、そうした少量の生産はできないという。現在、食材の納入やアレルギー対応なども含め、市内の他の給食施設で対応できないか検討している。
幼保、小中学校に1日約4500食を提供している田辺市の城山台学校給食センターは、臨時休校の要請を受けて食材の仕入れをキャンセルした。食材は原則、当日の朝や前日の夕方に仕入れており、調味料以外の食材のキャンセルは間に合い、食べられるのに廃棄する「食品ロス」はないという。
1日約1400食を作る上富田町の学校給食センターも、冷凍食品や米、乾物、缶詰など保存ができる食品は仕入れているが、肉や魚、野菜などの生鮮食品はキャンセルした。
両センターとも影響はほとんどないというが、センターに納入する業者は影響を受けている。
精肉を扱う田辺市内の業者は「やむを得ないが、3週間にわたってストップするのは売り上げに響く」と嘆き、新学期が予定通り始まるかどうか不安がる。
野菜を納入する同市内の業者も「全体の売り上げの1割弱だが、影響は大きい」と話す。すでに仕入れていた2日の給食用の食材は、市教育委員会の職員らが買い取ってくれたという。
野菜を扱う上富田町の業者も厳しく捉える。給食センター向けにキャベツを2日間分、タマネギを1週間分仕入れるなどしていたという。他の取引先に回して対応するが、「仕方がないとはいえ、長期にわたりストップするのはつらい」と嘆いている。
城山台学校給食センターが配食する市内の4幼稚園と1保育所は、通常通りに開所しているが、給食は当面休止し、市は保護者に弁当の持参を呼び掛けている。
幼稚園と保育所に配食するのは計約150食。設備の関係上、そうした少量の生産はできないという。現在、食材の納入やアレルギー対応なども含め、市内の他の給食施設で対応できないか検討している。