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「馬術で全国に出たい」 活動資金 支援呼びかけ、和歌山県田辺高の藤本さん

馬術競技で全国大会出場を目指している和歌山県の田辺高校2年の藤本栞那さん(兵庫県三木市で=本人提供)
馬術競技で全国大会出場を目指している和歌山県の田辺高校2年の藤本栞那さん(兵庫県三木市で=本人提供)
 馬術競技で全国大会出場を目指す和歌山県の田辺高校2年の藤本栞那さんが、活動資金の支援を呼びかけている。地元企業を回ってスポンサーの依頼をしているほか、クラウドファンディングも計画中。「競技は高校までと決めている。残された期間全力で打ち込み、目標の舞台に立ちたい」と話している。

 藤本さんは昨年、国民スポーツ大会馬術競技近畿ブロック大会に県代表で出場した。全国出場にはさらなるレベルアップが必要だが、より大きな壁が資金という。兵庫県三木市の乗馬クラブに所属しており、2週間に1回、1泊2日で通う。交通費やレッスン代、遠征費などで毎月15万~20万円の経費がかかる。

 藤本さんが打ち込んでいる馬場馬術は、20メートル×60メートルの長方形の競技アリーナ内で、演技の正確さや美しさを競う。歩きながらさまざまなステップを踏んだり、図形を描いたりする各動作に点数をつける。

 「力みや緊張は馬に伝わってしまう。自分の体をコントロールし、馬と一体になれるのが競技の魅力。見ている人にも一体感が伝わればうれしい」と話す。

 馬術との出合いは小学生の時に見た実写版の映画「シンデレラ」。乗馬シーンに魅せられ「私も馬に乗りたい」と小学3年生から地元のクラブに通い出した。

 馬術でレベルの高い大会に出場するには、高度な訓練を受けた馬が必要。紀南では練習できる競技アリーナもない。全国出場に向けて、今年3月に現在のクラブに移籍。「親にこれ以上負担をかけられない」と資金集めを始めた。

 スポンサーは馬のゼッケンや練習着などに企業ロゴなどを掲出できる。大会は年間を通じ、各地で行われている。

 歯科医を目指しており、競技は高校で引退する。残る時間は少ない。「話を聞いてもらえる企業があれば、思いを伝えたい。活動を通じ、競技自体の認知度も高めたい」と話している。

 競技活動は写真共有アプリのインスタグラム(@KANNA_FUJIMOTO)で発信している。

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