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本を手に取ってみて 図書館や書店で展示、高校司書が選ぶイチオシ本、和歌山

書店に設けられた「わかイチ本2024」の展示コーナー(和歌山県田辺市稲成町で)
書店に設けられた「わかイチ本2024」の展示コーナー(和歌山県田辺市稲成町で)
 和歌山県内の高校図書館司書有志38人による研究会が、過去1年間(2023年11月~24年10月)に出版された日本の小説から「良かった」と思う本を選ぶ「わかイチ本2024」のランキングが発表された。研究会に協力する学校図書館や公立図書館、書店では、展示コーナーを設けてPRしている。

 総務省の「社会生活基本調査」によると、和歌山県は1年間に「趣味としての読書」をした人(10歳以上)の割合が低い。21年は23・9%で、全国平均31・6%を大きく下回り43位だった。

 研究会は「生徒をはじめ、多くの人に読書に興味を持ってもらうことができないか」「図書館や地域書店を活性化できないか」と考え、「わかイチ本」を企画した。

 1位に選んだ「死んだ山田と教室」(金子玲介)は、死者がスピーカーに転生する新感覚の青春小説。2位にはバレエ小説「spring(スプリング)」(恩田陸)、3位は昨年本屋大賞など数々の賞を受賞した作品の続編「成瀬は信じた道をいく」(宮島未奈)がランクイン。全部で11作品を紹介している。

 研究会では「気になった本があったら、ぜひ手に取ってみて」と呼びかけている。

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