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県内最大級の防災備蓄倉庫 みなべ町職員が見学、和歌山県

防災備蓄倉庫を見学したり、マンホールトイレを組み立てたりするみなべ町職員ら(11日、和歌山県みなべ町南道で)
防災備蓄倉庫を見学したり、マンホールトイレを組み立てたりするみなべ町職員ら(11日、和歌山県みなべ町南道で)
マンホールトイレを組み立てるみなべ町職員ら(11日、和歌山県みなべ町南道で)
マンホールトイレを組み立てるみなべ町職員ら(11日、和歌山県みなべ町南道で)
 和歌山県みなべ町総務課消防防災室は11日、町職員全員を対象に、高台にある防災拠点エリアに完成した県内最大級の防災備蓄倉庫の見学会と、災害時に利用する「マンホールトイレ」の組み立て講習を開いた。約90人が参加し、いざという時のために、倉庫に備蓄している物を確認したり、実際にトイレを組み立てたりした。


 防災拠点エリアは、同町南道と東吉田にまたがる高台にある。

 防災備蓄倉庫は昨年5月に完成。鉄骨造り2階建てで、延べ床面積は約992平方メートル。長期保存パンやアルファ米、水、ブルーシートやスコップ、つるはしなどの資機材や、毛布、段ボールベッド、段ボール製の災害用間仕切りなどを置いている。

 1階の一角には町社会福祉協議会の資機材も置いている。一輪車や土のう袋、スコップ、デッキブラシなど、ボランティアががれき撤去の際に使える資材が中心という。

 備蓄倉庫内にある食料は現在、パンが2800食、アルファ米が4500食。学校や公民館など、町が備蓄品を置いている所は備蓄倉庫を含めて44カ所あり、現在、合わせて約1万9千食分を備蓄している。町では、本年度中に町民全ての1日分の食料を賄える3万6千食分(約1万2千人の3食分)をそろえる予定。今後の目標として、町民全ての3日分の食料約10万食分をそろえたいという。

 備蓄倉庫近くの防災広場には今年3月、マンホールトイレの設置が完了した。広場の舗装部分約1100平方メートルに、多目的用16基と、テントの色により女性用18基、男性用6基の計40基を用意した。

 災害時には、地下に埋めた汚水槽とつながるマンホールのふたを開けて便器を据え、便器の周りをテントで囲う。汚水槽は62立方メートルで、3千人が7日間使用できる容量を備えている。

 職員らは4~5人が1組になり、業者に教わりながら、便器を設置したり、テントを組み立てたりした。

 消防防災室の担当職員は「災害時は防災備蓄倉庫から各避難所へ備蓄品を配ることになる。どういうものが置いてあるのか知っておいてもらえれば。トイレも実際に組み立ててみることで、いざという時に少しでも早く対応できるようにしたい」と話している。

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