【PR】日本最大の半島がもたらす越境学習コンテンツ|和歌山県・紀南地域
これまでビジネスで求められてきた「生産性」とは異なるベクトルで、ダイバーシティ(多様性)やエコロジー(生態学)などを学ぶことが求められていると感じる。インターネットを活用して情報を集めることはできるし、さまざまな事例も読める。しかし、本質的に理解するには届かない。理解し、それをビジネスに生かすには体験が欠かせないのだろう。原体験になるようなインパクトを持ったコンテンツが地方に期待されている。
■ワーケーション発祥の地「和歌山」
和歌山県はワーケーション発祥の地と言われる。2017年ごろから日本の自治体として初めて取り組み、日本のワーケーションを牽引してきた。その背景には、2001年ごろから取り組み始めたサテライトオフィスの成功がある。2015年にセールスフォース・ドットコムが、2016年にはNECソリューションイノベータが進出した。それを機に白浜町のサテライトオフィスは満室での運用となり、その後白浜町だけでなく、和歌山県各地にサテライトオフィスが置かれるようになった。それによって都市部との交流が地域に与える効果を和歌山県は知ったことになる。
さらに南紀白浜空港の民営化による影響も大きい。経営共創基盤とみちのりHD、地元企業の白浜館がコンソーシアムを組み、県営から脱却した。発足した株式会社南紀白浜エアポートはただ空港を整備するだけでなく、「人」が訪れる意味のある地域を目指し、地域資源のコンテンツ化を牽引してきた。それにより白浜空港の利用率も大幅にアップし、全国の企業がこぞって訪れるワーケーションの地となっていった。
もちろん、それらの仕掛けだけで企業人が訪れ続けることはない。多くの人を集めるためには、地域の魅力が必要である。他の地域と同じようにさまざまな魅力があるのはもちろんだが、紀南地域独特の吸引力はその独自の文化にある。
■日本最大の半島・紀伊半島が作り出した独特の文化
和歌山県が位置する紀伊半島は太平洋に突き出たような形をしている。その地形から、大阪・京都と江戸とを結ぶ拠点として非常に栄えた土地だ。幕末には江戸、大坂、京都、名古屋、金沢に次ぐ6番目の都市だったとも言われている。
現在では人口100万人を切り、47都道府県中40位。高齢化も少子化も加速する課題先進県となっている。わずか150年あまりの間の大きな変化は、これからの日本の課題を考えるための場所として最適ではないだろうか。
さらに歴史をさかのぼると、紀南地域の別名「熊野」がさまざまな文献に幾度となく登場する。「紀伊山地の霊場と参詣道」として2004年にユネスコの世界遺産にも登録された熊野。その熊野を訪れるための道が「熊野古道」だ。
古代から人々は険しい道のりを経て熊野の地を訪れた。京都から総延長170kmの道を数日かけて歩いてくる。それは熊野が「甦りの地」とされ、生きながらにして生まれ変われる聖地と信じられてきたからだ。1400万年前の大噴火を起源とする巨岩や巨石、厳然たる地形には神々が座すと考えられてきた。そして日本を代表する山岳霊場として発展してきた熊野の地は「どんな人も受け入れる」土地。さまざまな人々が訪れた場所は、ダイバーシティを考えるのにはうってつけの土地だ。
ダイバーシティを理解することが求められている。それは、頭では分かっても行動に移すことは容易ではない。多様性を理解したいという気持ちと、効率を求めなければ生きていけないという事実を共存させることは難しい。だからこそ、古代からダイバーシティを提唱してきた熊野の地で学ぶことは意味があるといえよう。
■エコロジーを提唱した南方熊楠の息遣いが聞こえる土地
世界的な博物学者南方熊楠。その先見性は、没後100年以上を経た今、一段と輝きを増している。熊楠は和歌山の自然を残すことに力を尽くし、彼が残した自然を今なお、私たちは目にすることができ、感じることができる。熊楠は日本で初めて「エコロジー」という言葉を使い、自然を残すという大切なことを私たちに教えてくれた。
そしてこの地には熊楠のマインドが確実に残されている。リゾートブームで開発されそうになった田辺市・天神崎を残そうと奮闘したナショナル・トラスト運動もその一つだ。
熊楠の息遣いが残る和歌山県紀南地域。地球の環境は確実に変化している。生産性を追い求めた先には、自分たちの暮らしを脅かすような環境の悪化が予測されている。私たちがどのように生きていくべきなのか、学ぶべきことがここにはある。
■世界農業遺産、日本遺産など学びのコンテンツが豊富に
紀南地方には他にも学ぶべきコンテンツが豊富にある。山林とミツバチ、水の循環を活用した山里のシステム「世界農業遺産 みなべ・田辺の梅システム」は、自然の循環がいかにわれわれ人間にとっても重要なものかを教えてくれるし、「日本遺産 鯨とともに生きる」は、命の大切さや食の文化、事実とは何か、意見を交わすこととは、など社会の本質的な課題の問いを投げかけてくれる。
紀南地域には、自然環境とそこに暮らす人々の営みから学ぶ「自然と社会」のコンテンツが豊富だ。長い歴史の中で紡いできた唯一無二の資源をテーマに探究し、一段先の学びを得られる場所であると確信している。
■ワーケーション発祥の地「和歌山」
和歌山県はワーケーション発祥の地と言われる。2017年ごろから日本の自治体として初めて取り組み、日本のワーケーションを牽引してきた。その背景には、2001年ごろから取り組み始めたサテライトオフィスの成功がある。2015年にセールスフォース・ドットコムが、2016年にはNECソリューションイノベータが進出した。それを機に白浜町のサテライトオフィスは満室での運用となり、その後白浜町だけでなく、和歌山県各地にサテライトオフィスが置かれるようになった。それによって都市部との交流が地域に与える効果を和歌山県は知ったことになる。
さらに南紀白浜空港の民営化による影響も大きい。経営共創基盤とみちのりHD、地元企業の白浜館がコンソーシアムを組み、県営から脱却した。発足した株式会社南紀白浜エアポートはただ空港を整備するだけでなく、「人」が訪れる意味のある地域を目指し、地域資源のコンテンツ化を牽引してきた。それにより白浜空港の利用率も大幅にアップし、全国の企業がこぞって訪れるワーケーションの地となっていった。
もちろん、それらの仕掛けだけで企業人が訪れ続けることはない。多くの人を集めるためには、地域の魅力が必要である。他の地域と同じようにさまざまな魅力があるのはもちろんだが、紀南地域独特の吸引力はその独自の文化にある。
■日本最大の半島・紀伊半島が作り出した独特の文化
和歌山県が位置する紀伊半島は太平洋に突き出たような形をしている。その地形から、大阪・京都と江戸とを結ぶ拠点として非常に栄えた土地だ。幕末には江戸、大坂、京都、名古屋、金沢に次ぐ6番目の都市だったとも言われている。
現在では人口100万人を切り、47都道府県中40位。高齢化も少子化も加速する課題先進県となっている。わずか150年あまりの間の大きな変化は、これからの日本の課題を考えるための場所として最適ではないだろうか。
さらに歴史をさかのぼると、紀南地域の別名「熊野」がさまざまな文献に幾度となく登場する。「紀伊山地の霊場と参詣道」として2004年にユネスコの世界遺産にも登録された熊野。その熊野を訪れるための道が「熊野古道」だ。
古代から人々は険しい道のりを経て熊野の地を訪れた。京都から総延長170kmの道を数日かけて歩いてくる。それは熊野が「甦りの地」とされ、生きながらにして生まれ変われる聖地と信じられてきたからだ。1400万年前の大噴火を起源とする巨岩や巨石、厳然たる地形には神々が座すと考えられてきた。そして日本を代表する山岳霊場として発展してきた熊野の地は「どんな人も受け入れる」土地。さまざまな人々が訪れた場所は、ダイバーシティを考えるのにはうってつけの土地だ。
ダイバーシティを理解することが求められている。それは、頭では分かっても行動に移すことは容易ではない。多様性を理解したいという気持ちと、効率を求めなければ生きていけないという事実を共存させることは難しい。だからこそ、古代からダイバーシティを提唱してきた熊野の地で学ぶことは意味があるといえよう。
■エコロジーを提唱した南方熊楠の息遣いが聞こえる土地
世界的な博物学者南方熊楠。その先見性は、没後100年以上を経た今、一段と輝きを増している。熊楠は和歌山の自然を残すことに力を尽くし、彼が残した自然を今なお、私たちは目にすることができ、感じることができる。熊楠は日本で初めて「エコロジー」という言葉を使い、自然を残すという大切なことを私たちに教えてくれた。
そしてこの地には熊楠のマインドが確実に残されている。リゾートブームで開発されそうになった田辺市・天神崎を残そうと奮闘したナショナル・トラスト運動もその一つだ。
熊楠の息遣いが残る和歌山県紀南地域。地球の環境は確実に変化している。生産性を追い求めた先には、自分たちの暮らしを脅かすような環境の悪化が予測されている。私たちがどのように生きていくべきなのか、学ぶべきことがここにはある。
■世界農業遺産、日本遺産など学びのコンテンツが豊富に
紀南地方には他にも学ぶべきコンテンツが豊富にある。山林とミツバチ、水の循環を活用した山里のシステム「世界農業遺産 みなべ・田辺の梅システム」は、自然の循環がいかにわれわれ人間にとっても重要なものかを教えてくれるし、「日本遺産 鯨とともに生きる」は、命の大切さや食の文化、事実とは何か、意見を交わすこととは、など社会の本質的な課題の問いを投げかけてくれる。
紀南地域には、自然環境とそこに暮らす人々の営みから学ぶ「自然と社会」のコンテンツが豊富だ。長い歴史の中で紡いできた唯一無二の資源をテーマに探究し、一段先の学びを得られる場所であると確信している。