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白浜でワーケーション体験 地方の課題を考える

世界遺産の熊野古道「富田坂」で落ち葉を拾いに汗を流す参加者(白浜町富田で)
世界遺産の熊野古道「富田坂」で落ち葉を拾いに汗を流す参加者(白浜町富田で)
 情報サービス企業で組織する一般社団法人情報サービス産業協会(JISA、東京都)が2~5日、白浜町で課題解決型ワーケーション体験を実施した。東京都の会員企業6社から9人が参加し、人口減少など地方の課題に関する講演を聞いたり、熊野古道の保全活動をしたりして、課題の解決策について考えた。

 協会は、他者との「共創」を通じて地方の社会課題をITの力で解決する動きを業界に広げていくことを目的にした「JISA版はやぶさプロジェクト」を実施しており、今回の体験会はその一環。県と南紀白浜エアポートが協力した。

 参加者は、町内のホテルで同エアポート誘客・地域活性化室の森重良太室長らの講演を聞いた後、少子高齢化、空き家の増加など、地方が抱える課題について話し合い、解決策を提案した。

 4日には、町内にある世界遺産の熊野古道「富田坂」で保全活動をした。町教育委員会学芸員の佐藤純一さんから熊野古道についての説明を受けた後、道沿いの落ち葉拾いに汗を流した。

 また、県産の食材を使った料理を食べて町内を自由に散策したり、地域の事業者と交流を深めたりした。

 参加者の立山結理花さん(26)は、町内は思っていたよりIT化が進んでいる施設もあったが、現金しか使えない店もあったと指摘。都市部では現金を持ち歩かない人が多いため、キャッシュレス化を進めないと客を逃がすことになると述べた。初めて訪れた白浜の印象については「海がきれい。仕事をする上では良い環境」と話した。

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