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詐欺被害を未然に防止 田辺署、郵便局長に感謝状

岸谷孝行署長(右)から感謝状を受け取る谷口博茂局長=和歌山県田辺市上の山1丁目で
岸谷孝行署長(右)から感謝状を受け取る谷口博茂局長=和歌山県田辺市上の山1丁目で
 特殊詐欺被害を未然に防止したとして和歌山県警田辺署は7日、田辺市神島台にある田辺神島台郵便局の谷口博茂局長(60)に感謝状を贈った。

 谷口局長は5月14日午後1時ごろ、来局した70代の女性客が「市役所の職員から、介護保険料の払い戻しを受けることができるので、ゆうちょ銀行のATMコーナーに行ってほしい。ATMコーナーに着けば、電話してほしいと言われた」と話していたことから、詐欺被害に遭っている可能性が高いと判断。女性客を説得して振り込みを思いとどまらせ、警察に通報した。

 感謝状の贈呈式は7日、同市上の山1丁目にある田辺署署長室であり、岸谷孝行署長が谷口局長に手渡した。

 日頃から客に対し積極的に声掛けをしているという谷口局長は、元警察官が務める県警本部特殊詐欺被害防止アドバイザーの啓発のおかげで今回の詐欺に気付けたと述べ「被害を防止できて良かった」と話した。

 岸谷署長は「引き続き特殊詐欺を水際で阻止できるよう尽力してもらいたい」と谷口局長に協力を求めた。

 同署によると昨年、県内で発生した特殊詐欺は32件で被害額は計約1億5700万円、田辺署管内は6件、約940万円だった。今年は4月末現在、県内で18件約1568万円、同署管内で2件約85万円の被害となっている。

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