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「体験企画の拠点に」 南紀州交流公社がキャンプ場管理

清掃活動で落ち葉を集める会員ら(白浜町久木の向平キャンプ場で)
清掃活動で落ち葉を集める会員ら(白浜町久木の向平キャンプ場で)
 一般社団法人南紀州交流公社(白浜町安居)は1日、白浜町久木の町営向平キャンプ場の運営を始めた。利用客の誘致だけでなく、各種体験企画の拠点化にも取り組もうとしている。


 町が昨年、指定管理者を公募し、公社が手を挙げた。指定管理の期間は2021年度からの5年間で、公社が年70万円を納付する。

 公社は日置川流域を中心に、民泊や各種体験を組み合わせた教育旅行の受け入れ窓口になっている。

 昨年は新型コロナウイルスの影響で利用が激減したが、「自然の中で過ごせる」という点が受けているのか、最近は体験の予約が入り始めているという。公社では、生徒らを受け入れる会員がガイドラインを共有し、感染防止策を徹底する。

 公社の奥山沢美理事長は「キャンプ場はいろんな使い方ができるし、私たちの強みになると思う。しっかり守り、発展させていきたい」と話している。キャンプ場のホームページも作り、情報を発信していくという。

 指定管理者になるのを前に、公社は3月31日、キャンプ場とその周辺を清掃した。会員ら約50人が参加し、落ち葉を集めたり、管理棟をきれいにしたりした。

 約9万平方メートルあるキャンプ場は1988年にオープンした。毎年、ゴールデンウイーク~10月末と、その他の期間の土日曜、祝日に開いている。年間利用客は2800人前後だったが、町によると、ここ数年は年間50万~70万円の赤字が続いていた。

 利用時は区画使用料や入村(入場)料が必要。問い合わせは南紀州交流公社(0739・53・0055)へ。

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