和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2024年11月27日(水)

田辺郵便局が集配休止 新型コロナ、田辺保健所管内で感染拡大

社員の新型コロナウイルス感染が判明したとして、集配業務を休止した田辺郵便局(18日、和歌山県田辺市中屋敷町で)
社員の新型コロナウイルス感染が判明したとして、集配業務を休止した田辺郵便局(18日、和歌山県田辺市中屋敷町で)
 和歌山県の田辺保健所管内で、新型コロナウイルスの感染が拡大している。18日には郵便局員の感染も明らかになり、田辺郵便局は集配業務を休止した。


 田辺郵便局(田辺市中屋敷町)は18日、集配業務に従事する社員1人の陽性が判明したと明らかにした。消毒をして安全が確認できるまで当面の間、ATMを含む窓口業務や集配業務などを休止する。

 田辺郵便局では同日、施設の壁などあちらこちらに業務休止を知らせる紙が張られていた。

 張り紙によると、陽性が判明した社員は自宅待機しており、田辺保健所の指導で濃厚接触者を調査するとともに、局内の消毒に取り組む。濃厚接触者に該当する社員については、感染が陰性であることが明確になるまで自宅待機させるという。

 田辺郵便局に取材を申し入れたところ、問い合わせ先として日本郵政広報部を紹介。広報部は「現時点では正確な情報が届いておらず申し上げられない」と回答した。詳細が分かり次第、同社のホームページで公表するという。

 田辺郵便局では、業務休止中、最寄りの郵便局を利用するよう呼び掛けている。

 同日午前、田辺郵便局には業務休止を知らずに利用者が続々と訪れており、張り紙を注視していた。市内の男性(45)は「びっくりした。駅前でも出たと聞いており、いよいよ本格的に感染の第2波が田辺に押し寄せていると感じる」と表情を曇らせていた。