和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2024年11月26日(火)

新型コロナ関連の相談増加 自殺防止の「いのちの電話」

 電話で悩みを聞き、自殺防止につなげる「和歌山いのちの電話協会」(和歌山市)で、新型コロナウイルスに関連した相談が増えている。全体の4分の1ほどを占めているという。

 「いのちの電話」は新型コロナの影響で2月17日から5月10日まで休止していた。高齢の相談員が多い中、再開後は相談室の除菌や互いの距離を取るなど感染予防対策をして、以前と変わらず午前10時~午後10時に対応している。

 協会によると、相談内容はさまざまだが、仕事や家族関係であっても新型コロナの影響だと考えられる事案が増えている。「影響が出るのはこれからで、相談はさらに増える」と見込んでいる。

 協会では毎月10日に設置しているフリーダイヤル(無料)による相談を20日~8月31日の午後4時~10時に特別開設。勤務時間後の相談に重点的に対応できる態勢を取る。

 協会事務局は「過去に例のない社会情勢で、悩みや不安は多いはず。どんな悩みでもいいので、相談してほしい」と呼び掛けている。

 いのちの電話(073・424・5000)午前10時~午後10時、年中無休▽自殺予防いのちの電話(0120・783・556)午後4時~10時、20日~8月31日。