和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2024年11月18日(月)

躍動、華やぎの春 アユ上流へ跳ねる

魚道の段差を跳び越えて上流に上る若アユ(18日、和歌山県みなべ町山内の南部川で)
魚道の段差を跳び越えて上流に上る若アユ(18日、和歌山県みなべ町山内の南部川で)
畑で咲いている菜の花(18日、和歌山県印南町宮ノ前で)
畑で咲いている菜の花(18日、和歌山県印南町宮ノ前で)
 躍動、華やぎの春到来―。和歌山県みなべ町の南部川では若アユが上流に向けて跳ねる姿が見られ、印南町では菜の花が畑を彩っている。


 好天で水温が上がると、南部川下流域の山内井堰(いせき)の魚道では、体長7~8センチくらいの若アユが勢いよく跳ねる光景が見られる。

 南部川漁協は毎年、県の許可を得て、魚道付近に設置した仕掛けで特別採捕をし、上流に放流している。18日までに一度だけ仕掛けを上げて放流したが、まだ数は少なかったという。

 昨年は少雨で川の水が少なかった影響もあり、採捕量は4月末までに約300キロと少なかったので、漁協は、今年はもっと採れればと期待している。

■一面に黄色い菜の花

 印南町宮ノ前の畑で出荷用の菜の花(アブラナ科)が咲き、景観に彩りを添えている。

 栽培しているのは約7アール。JAを通じて野菜として出荷している。

 田園風景の中に黄色く浮かび上がり、そばを通る道路からもよく見える。ドライバーらを楽しませている。

 周辺の道路沿いにはタンポポ(キク科)なども咲いており、辺りに春らしさを漂わせている。