和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2025年04月18日(金)

道路の不具合教えて ウェブマップに新機能、和歌山県田辺市

市道の損傷箇所を通報できる新機能が追加された「たなべWebMap」
市道の損傷箇所を通報できる新機能が追加された「たなべWebMap」
 和歌山県田辺市は、地理情報システム(GIS)を利用したデジタル地図「たなべWebMap(ウェブマップ)」に、市道の損傷箇所を市民らが投稿できる機能を追加した。市管理課の担当者は「1月には埼玉県で大規模な道路陥没事故があったばかり。事故を未然に防ぐため、ささいな情報でもかまわないので気軽に通報してほしい」と呼びかけている。


 たなべウェブマップは、昨年10月から運用。市が開講した「DX(デジタル変革)塾」で若手職員から提案があり、事業化した。

 学校や公民館など公共施設の場所▽指定避難所や津波避難ビルの場所▽南海トラフ巨大地震発生時の想定浸水域▽土砂災害時の警戒区域▽市道の路線網図―などが公開されており、市民がインターネットを通じていつでも、どこでも閲覧することができる。

 このほど追加した新機能では、市道に穴が空いているなどの不具合を見つけた場合、画像とともに投稿することができる。

 市は現場を確認後、対応状況をウェブマップに書き込む。県道や国道の場合は、それぞれの管理者に情報提供するという。

 たなべウェブマップのアドレスは(https://www.sonicweb-asp.jp/tanabecity/)。市のホームページからもたどることができる。

■LINEでも受け付け

 市はこれとは別に、無料通信アプリ「LINE(ライン)」を活用して道路や公園の損傷箇所を通報してもらうシステムを2022年9月から運用している。

 通報件数は、22年度(9月以降)が43件だったが、23年度は57件、24年度は2月末までですでに116件と、年々増加している。

 軽微な修繕で済む内容がほとんどだが、放置しておくと事故につながりかねない事例もあったという。