選考基準「全て開示を」 教員採用試験で審議会答申、和歌山
和歌山県立高校の40代元臨時教員が県教育委員会に対し、教員採用試験の選考基準について開示請求したところ、ほとんどが黒塗りで開示されたことについて、県教委から諮問された「県情報公開・個人情報保護審議会」は、ほぼ全てを開示するよう答申したことが分かった。
元教員は16年間、臨時教員を務め、この間毎年教員採用試験を受けていたが、不合格となっている。同様の状況にある長期勤務の臨時教員も多いといい、元教員は採用試験の結果の根拠を知りたいと2023年10月に県教委に開示請求した。しかし、1次選考の合格ライン案など一部を除き、ほぼ黒塗りで、評価基準は全く開示されなかったという。
元教員はこれを不服として、昨年1月に審査請求した。県教委の出した弁明書に対しても反論書を3月中旬に提出。県教委が審議会に諮問し、今年3月下旬に答申があった。
答申書では、評価の観点などを公開することで「受験生のありのままの姿を捉えるのが困難になる」「受験者間の公平の観点から事務に支障がある」などの県教委側の主張を否定。検査員の名前を除き「全てを開示すべきである」と結論づけた。
元教員は「今回の答申が採用試験制度の改善につながり、臨時教員の勤務経験が公正・適正に評価され、正規採用で安心して教育活動できる状況を強く願う」と話した。
元教員は16年間、臨時教員を務め、この間毎年教員採用試験を受けていたが、不合格となっている。同様の状況にある長期勤務の臨時教員も多いといい、元教員は採用試験の結果の根拠を知りたいと2023年10月に県教委に開示請求した。しかし、1次選考の合格ライン案など一部を除き、ほぼ黒塗りで、評価基準は全く開示されなかったという。
元教員はこれを不服として、昨年1月に審査請求した。県教委の出した弁明書に対しても反論書を3月中旬に提出。県教委が審議会に諮問し、今年3月下旬に答申があった。
答申書では、評価の観点などを公開することで「受験生のありのままの姿を捉えるのが困難になる」「受験者間の公平の観点から事務に支障がある」などの県教委側の主張を否定。検査員の名前を除き「全てを開示すべきである」と結論づけた。
元教員は「今回の答申が採用試験制度の改善につながり、臨時教員の勤務経験が公正・適正に評価され、正規採用で安心して教育活動できる状況を強く願う」と話した。