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2025年04月09日(水)

神島普通科11人超 経営科学1倍、田辺定員割る、高校入試本出願、和歌山

2025年度和歌山県立高校入試の出願状況(紀南関係分)
2025年度和歌山県立高校入試の出願状況(紀南関係分)
 和歌山県教育委員会は27日、2025年度県立高校入試(一般選抜とスポーツ推薦)の本出願を締め切った。神島の普通科の出願者は一般出願より3人増え、入学者枠超過者数は11人となった。一方、一般出願で11人超だった神島の経営科学科と、3人超だった田辺の普通科では、出願者が減り、入学者枠を超えなかった。

 県立高校入試のうち一般選抜では、一般出願時の志望先を本出願時に変更することができる。御坊・日高以南では一般出願の際、3校4学科で1倍超となったが、本出願では2校2学科に減った。

 神島の普通科では入学者枠120人に131人が本出願し、県内で3番目に高い1・09倍となった。一般出願は128人で1・07倍だった。新宮に新設される学彩探究科でも1倍を超え、1・05倍となった。入学者枠73人に、一般出願より1人少ない77人が本出願した。

 一方、神島の経営科学科の本出願は入学者枠120人と同数で1倍ちょうどになった。一般出願は入学者枠を11人超過し1・09倍だった。新宮の普通科も一般出願より2人増え、1倍になった。

 田辺の普通科は、一般出願では入学者枠200人に203人が志望し1・02倍だったが、本出願したのは196人で0・98倍となり、19年度以来6年ぶりに定員を割った。

■過去最低を更新 全日制0・86倍

 全日制は29校4分校57学科が5915人を募集。本出願者は5107人で0・86倍となった。一般出願者より20人減った。現行の入試制度となった09年度入試以降でみると、前年度まで過去最低の0・89倍が4年続いていたが、これを下回った。

 本出願者が入学者枠を下回ったのは22校4分校39学科。一方、1倍以上は18学科で、倍率が最も高かったのは向陽の普通科1・17倍。次いで、紀北工業のシステム化学科で1・15倍、神島の普通科など。

 県内有数の進学校で知られる桐蔭の普通科は入学者枠200人に190人が出願し0・95倍。一般出願からの増加数は21人で、県内最多となったものの、20年度入試以来5年ぶりに1倍を切った。

 定時制は7校9学科の495人の募集に209人が出願し0・42倍。最も高かったのはきのくに青雲(和歌山市)の普通科(昼)で、入学者枠と同数の70人が出願し、1倍ちょうどとなった。