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2025年04月01日(火)

【動画】シダレザクラ満開 中辺路町近露の名木、和歌山県田辺市

ほぼ満開になった「野長瀬家のシダレザクラ」(28日、和歌山県田辺市中辺路町近露で)
ほぼ満開になった「野長瀬家のシダレザクラ」(28日、和歌山県田辺市中辺路町近露で)
 和歌山県田辺市中辺路町近露にある桜の名木「野長瀬家のシダレザクラ」(市指定天然記念物)が見頃を迎え、世界遺産の熊野古道を歩く人らを楽しませている。地域住民によると今週に入って一気に開花が進み、28日現在でほぼ満開となった。

 江戸中期の1747(延享4)年、京都祇園から苗木を取り寄せて植えたと伝わる。樹高は約8メートル、枝は幅10メートルほど広がって垂れ下がり、淡いピンク色をした花を咲かせる。

 この木が植わっている邸宅は空き家状態になっていたが、昨春から「NONAGASE GUEST HOUSE(ノナガセゲストハウス)」として再生。マネジャーを務める稲垣瞳さん(37)=中辺路町栗栖川=は「今週の火曜日から急に咲き始め、一気にほぼ満開になったのでびっくり。今週末が一番の見頃ではないか」と話している。

 28日から花の見頃に合わせたライトアップ(午後6時半~8時半)をするほか、30日午後2時からはピアノの演奏や抹茶、手作りチーズなどが楽しめるイベントも開く。