愛着あるけど定住は… 若者、子育て世代で低調、和歌山県田辺市上芳養で住民アンケート
和歌山県田辺市上芳養の住民アンケートで、地域への愛着が必ずしも定住意向に結び付いていない傾向が浮かび上がった。愛着度は全体で6割を超えているが、10代の定住意向は3割を下回る。子育て世代が子どもの定住を望む割合も3割程度にとどまった。
市のモデル事業で新しい自治の形を模索する上芳養向上委員会が、中学生以上の住民1237人を対象に実施した。有効回答は929件(回答率75・1%)。年代別では60代以上が半数以上を占める。若い世代の声も反映させるため、回答は世代別で分析した。
「地域に愛着がある」は全体で65・4%。世代別では、80代が87・8%で最も高い。10代も67・6%で全体とほぼ同水準だった。
ところが「今後も地域に住みたい」は、全体が62・8%なのに対し、10代は27・9%、20代も35・6%と全体を大きく下回った。また「子どもにも住んでもらいたい」は、30~50代で30%前後にとどまった。今後、子育て世代の意向が10~20代に影響する可能性もある。
近所との付き合いについては、57・2%が「悩みや要望はない」としている。一方で、14・8%が「煩わしいと思うことがある」と回答。世代別で見ると20~60代で全体の割合より高い。昔ながらの近所付き合いが、合わなくなってきていると推測される。「地域行事が多過ぎる」も9・7%あった。
地域活動の重要度と満足度の調査では、重要度が高いのに満足度が低い項目を「今後取り組む必要のある活動」と位置付けた。トップ3は「放課後や休日の子どもの居場所づくり」「振り込め詐欺など被害防止活動」「高齢者の見守り・声かけ」だった。
暮らしの中の困り事については、半数以上が「有償でも手伝いをお願いしたい」と回答。作業項目によっては約3割が「手伝える」と回答している。
上芳養向上委員会は1月24日に上芳養小学校で会合を開き、アンケート結果を受けて、今後地域をどうしていくべきかを話し合った。約30人の参加者から「世代を問わない居場所づくり」「農業所得の向上」「移住者の受け入れ態勢強化」などの意見が出た。
市のモデル事業で新しい自治の形を模索する上芳養向上委員会が、中学生以上の住民1237人を対象に実施した。有効回答は929件(回答率75・1%)。年代別では60代以上が半数以上を占める。若い世代の声も反映させるため、回答は世代別で分析した。
「地域に愛着がある」は全体で65・4%。世代別では、80代が87・8%で最も高い。10代も67・6%で全体とほぼ同水準だった。
ところが「今後も地域に住みたい」は、全体が62・8%なのに対し、10代は27・9%、20代も35・6%と全体を大きく下回った。また「子どもにも住んでもらいたい」は、30~50代で30%前後にとどまった。今後、子育て世代の意向が10~20代に影響する可能性もある。
近所との付き合いについては、57・2%が「悩みや要望はない」としている。一方で、14・8%が「煩わしいと思うことがある」と回答。世代別で見ると20~60代で全体の割合より高い。昔ながらの近所付き合いが、合わなくなってきていると推測される。「地域行事が多過ぎる」も9・7%あった。
地域活動の重要度と満足度の調査では、重要度が高いのに満足度が低い項目を「今後取り組む必要のある活動」と位置付けた。トップ3は「放課後や休日の子どもの居場所づくり」「振り込め詐欺など被害防止活動」「高齢者の見守り・声かけ」だった。
暮らしの中の困り事については、半数以上が「有償でも手伝いをお願いしたい」と回答。作業項目によっては約3割が「手伝える」と回答している。
上芳養向上委員会は1月24日に上芳養小学校で会合を開き、アンケート結果を受けて、今後地域をどうしていくべきかを話し合った。約30人の参加者から「世代を問わない居場所づくり」「農業所得の向上」「移住者の受け入れ態勢強化」などの意見が出た。