和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2025年02月26日(水)

優勝奪還、NPB輩出へ 野球の関西独立リーグ、和歌山ウェイブス

2年ぶりの優勝を目指して始動する和歌山ウェイブスの新入団選手ら(31日、和歌山県白浜町で)
2年ぶりの優勝を目指して始動する和歌山ウェイブスの新入団選手ら(31日、和歌山県白浜町で)
 野球の関西独立リーグに加盟する和歌山ウェイブスは31日、和歌山県白浜町内のホテルで、今季の始動に際して記者会見を開いた。西村憲監督(38)は「リーグ優勝の奪還とNPB(日本野球機構)への選手の輩出を目指し、精進したい」と決意を語った。2月1日に春季キャンプ入りし、4月に開幕予定のリーグに向かう。

 選手は総勢23人。昨季も在籍した11人と、昨季終了後に複数回あったトライアウト(入団テスト)で入団が決まった12人で2年ぶりの優勝を目指す。地元企業などで働きながらプレーする。

 新たに入団した12人も会見に出席した。それぞれが自身のアピールポイントを紹介した上で「一日一日が勝負だと思って頑張りたい」「チームの勝利に貢献する」「数字を残して次のステージに行きたい」などと抱負を語った。

 西河洋樹球団代表(31)は「野球を通じて地域に貢献したい」と話した。これまで同様、イベントを企画したり参加したりしていくという。

 春季キャンプは、みなべ町や田辺市中辺路町などでする。スケジュールはホームページで公開している。

 関西独立リーグは6チームが加盟している。和歌山ウェイブスは昨季、18勝30敗2分で4位だった。

■「レギュラー取る」龍神出身・榎本選手

 新入団選手のうち、榎本龍人選手(24)は田辺市龍神村の出身。現在は南部高校(みなべ町)で講師として勤務しているが、3月に退職して、野球に打ち込むと決めた。「守備力とミート力がアピールポイント。遊撃手としてレギュラーを取りたい」と意気込みを語った。

 地元の南部高校龍神分校を卒業。大学では準硬式野球を2年続けたが、教員の道へ進もうと、野球からは一時、離れていた。

 ただ「もう一度野球をやりたい」という思いが強かった。昨秋のリーグ合同トライアウトを受験し、希望していた和歌山ウェイブスから声がかかった。

 両親や職場の人たちからは「若いうちに挑戦するのは良いことだ」「頑張ってみたら」と背中を押してもらったという。