和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2024年12月29日(日)

人形千体を焼納供養 田辺の八立稲神社

焼納供養で炎に包まれるひな人形など(3日、和歌山県田辺市古尾で)
焼納供養で炎に包まれるひな人形など(3日、和歌山県田辺市古尾で)
 和歌山県田辺市古尾の八立稲神社で3日、人形の焼納供養があった。1年間に寄せられた千体近い人形が炎に包まれた。

 60年ほど前、神社裏に捨てられていた人形を焼いて供養したのが始まり。今では県外からも供養の依頼がある。

 境内には、持ち込まれたひな人形や五月人形、こいのぼり、のぼり、お札などが並んだ。神事を終えた後、宮総代らが塩や酒、米、水を人形にかけて清め火を放った。祝詞が上げられる中、勢いよく燃え上がった。

 龍田良子総代長は「処分に困っている人が多いので、できる限り続けていきたい。ただ、無断で放置していく人もいるので、供養を希望する人は連絡してほしい」と呼び掛けている。

 毎月1日と15日に焼納人形を受け付けている。問い合わせは龍田総代長(090・5128・4691)へ。