記録的不作で特別支援 梅産地安定に向け、和歌山県:紀伊民報AGARA|和歌山県のニュースサイト

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2025年01月22日(水)

記録的不作で特別支援 梅産地安定に向け、和歌山県

和歌山県庁
和歌山県庁
 和歌山県は、2024年産の梅が記録的な不作となったことを受け、産地の安定化に向けた特別対策事業を実施する。機器などの導入経費を補助したり、不作に備えた梅干し原料の備蓄促進を図ったりする。

 梅干し加工業者の梅栽培参入を後押しする事業では、堆肥散布機▽リモコン式草刈り機▽電動高枝剪定(せんてい)ばさみ▽農業用アシストスーツの購入費用を補助する。

 初めて導入する種類の機器であれば、最大で4種類(1機器ずつ)とも補助対象となる。補助率は経費の3分の1以内で、複数種類購入の場合も50万円まで。

 また、不作年に備え、豊作年に梅干し原料を備蓄しておけるよう、1次加工(塩漬け)を目的とした漬け込み用タンクの購入費用を補助する。

 補助率は経費の3分の1以内で10万円まで。

 これらの対象は県内の梅干し加工事業者やその子会社。漬け込み用タンクについては、生産者や農業協同組合、農事組合法人などにも補助する。

 補助には種々条件がある。詳細は県農林水産振興課のホームページで案内している。

 募集期間は24日まで。事業計画書や収支予算書などの書類が必要。問い合わせは同課(073・441・2896)か各振興局農業水産振興課へ。