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2025年01月02日(木)

「ロイヤルミルクティー」徹底考察から三浦D卒業まで…2024年の『ナイナイANN』名場面まとめ

『ナインティナインのオールナイトニッポン』の模様 (C)ORICON NewS inc.
『ナインティナインのオールナイトニッポン』の模様 (C)ORICON NewS inc.
 今年も名場面が続々だった。1994年から30年の歴史を誇り、いまだに木曜深夜1時から放送しているニッポン放送『ナインティナインのオールナイトニッポン』。密着取材や、印象に残る放送回をもとに「2024年のナイナイANN」を伝えていきたい。

【写真】2024年も名場面続々!今年の『ナイナイANN』振り返り

■前代未聞の「ロイヤルミルクティー」徹底考察 さんまが生出演でドラマ撮影も

 1月25日深夜放送回では、かねてから話題にあがっていた反町隆史の楽曲「ロイヤルミルクティー」の歌詞について“徹底考察”。岡村隆史は「(ロイヤルミルクティーに)何の興味もなかったって、突き放している。反町さんはキリマンジャロが好きなんですよ。(2000年に)キリマンジャロ登って、キリマンジャロコーヒー飲みはるんです。だから(この曲では彼女と)『キリマンジャロコーヒーが好きだった、でもたまにはロイヤルミルクティー飲んでみてよ』みたいなことをやっていて、そのやり取りも楽しかったっていうことじゃないかな」とコメント。リスナーから指摘を受け、同曲が収録されているアルバムのタイトルにもなっている楽曲「メッセージ」を聞くと「メッセージ」の中にも「ロイヤルミルクティー」と同様に「安らぎ」というワードが飛び出すことから、岡村は「探していたやすらぎを、このロイヤルミルクティーで見つけたんだ」と納得した。

 2月1日深夜放送回では、井上咲楽をゲストに迎えて「ナイナイが生で大切な人にメッセージを伝える」企画を実施。新婚ホヤホヤのミキ・亜生につないだかと思いきや、番組でもおなじみのミキ昴生(女子高生のイントネーション)につながってしまう“ハプニング”も発生し、岡村が「もしもし、おめでとう。起きてた?やっとおめでとうって言えたわ。読者モデルって書いてた」と電話口の相手が亜生であることを前提に呼びかけると、ミキ昴生は「昴生、昴生。もしもしじゃなくて、昴生やわ」と応じた。

 4月4日深夜放送回は、丸30年の節目。記念すべき放送の冒頭は、おなじみの「怒鳴り」ではなく、まさかの「地上の星」歌唱からの幕開けとなった。歌唱後、岡村は「ちょっとよくわからないんですけど、きょうのニッポン放送に入ったら、生で『地上の星』を歌ってくださいと言われまして」と回顧。昨年2月の大型特番『オールナイトニッポン55周年記念オールナイトニッポン55時間スペシャル』でトップバッターを務めた際は「宙船」を歌唱していたが、2人の中で、不完全燃焼で終わっていた。今回について、岡村は「我々の中での最高傑作出たんじゃないかな」と手応えをにじませていた。

 同月11日深夜には、明石家さんまがフジテレビ系ドラマ『心はロンリー 気持ちは「・・・」FINAL』の撮影を兼ねてサプライズ生出演。さんまは、フラッとスタジオに現れると「警察のもんですけども…ちょっと疑いかかっているんで」と切り出し、ナイナイとのコントを展開。素に戻ったようなさんまから“公開ダメ出し”を受けるなど、生放送ならではのトークを繰り広げ、横山やすしのものまねなどでも盛り上がった。その翌週には、「『あの』マンガがすごい!~今、流行りのマンガ、ナイナイがあのちゃんに教えます!~」と題して、ナインティナインと「あの」を結び付けたマンガをテーマに2時間届けるという企画を行った。

 5月2日深夜放送には、勝俣州和が登場。芸能界に関するトークが弾む中で、勝俣が「ナイナイとウンナンはすごく似ている。自分たちの欠点を受け入れて、そこを見つけて突っ走っていった。片岡飛鳥さんがよく言っていたのが『お笑いってかっこいいねって思わせたい』って。それって『めちゃイケ』の岡村のオファーシリーズとか『ウリナリ』の企画とかでもあったりして」と分析した。その上で「ウンナンとナイナイはすっごい共通点がある。2組ともすっごい不器用だし、人にケンカを売らない。自分の中でくやしさをためて、爆発させる。耐えの美学を持っている。とんねるずは絶対氷水に落ちないから(笑)」とニヤリ。勝俣からの言葉に、岡村は「ありがとうございます!」と感謝を伝えていた。

■『ナイナイミュージック』との貴重コラボ 久保史緒里に“パクチー餃子”振る舞う

 6月13日深夜放送には、番組内で空前のタカトシブームが巻き起こり、ネタコーナーで「タカアンドトシ」に絡めたネタが毎週のように採用されている状況を踏まえて、タカアンドトシが2009年3月以来15年ぶり2回目の登場を果たした。トシが語るタカのすごいところとして、仕事部門は「よく食べる」、プライベート部門は「パントキックがうまい」を挙げていた。

 7月17日には、フジテレビ系音楽バラエティー『週刊ナイナイミュージック』とのコラボ企画として、『ナインティナインのオールナイトニッポンミュージック』として、ニッポン放送と同時生放送を行うという試みも。豪華ゲストが顔をそろえる中、『ナイナイANN』でおなじみとなっている、矢部の「HOWEVER」カバーがテレビで流れる事態に。矢部は「地上波で流したらアカンって(笑)。ラジオまでやって」とツッコミを入れながら「あれがオレ、最高のキーやった。出ないっていうのをリスナーが喜んでくれて」と話していった。

 8月29日深夜放送では、水曜『ANN』のパーソナリティーである乃木坂46・久保史緒里をゲストに迎えて「ナイナイの餃子でおもてなし大作戦!」を行った。久保とは、昨年春、岡村隆史が自宅ベランダで育てていたシソの話をきっかけに交流が生まれ、昨年8月には岡村が大将となってニッポン放送局内に開店させた「天ぷら おかむら」の一番客として久保に「シソコース」を振る舞った。今年は「パクチーは餃子にするのがおいしい!」ということから、ニッポン放送の局内に「餃子の岡村」をオープン。生放送で久保と矢部をお客様として迎え、餃子でおもてなし大作戦を決行した。

 9月5日深夜放送には、「カリスマボイストレーナー」として、ナイナイやリスナーへ楽曲の歌唱指導や歌のお手本を披露している“秋山先生”こと、ロバート・秋山竜次が登場。秋山は、同曲の冒頭で歌われる「Everybody go」を「ペニゲリオン」と歌っていたが、この日の放送でリスナーから「大黒摩季さん本人が『ペニゲリオン』と発していました」とのメールが寄せられた。秋山は「大黒摩季さんとロケすることがあって、その時に『そういえば、ずっと聞きたかったんだけど…。なんか、歌ってくれているよね?』って。『もしかしたら、ペニゲリオンですか?』って(確認して)。それで『もう、ペニゲリオンでいいです』って言ってくれました」と打ち明けた。

 10月24日深夜放送では、「レインボーとトム・ブラウンを封鎖せよ!」と題した特別企画を実施。近頃、何かと怒ったエピソードが話題になっているトム・ブラウンのみちおと、レインボーのジャンボたかお。そんなトム・ブラウン、レインボーの2組をスタジオに招いて、ついつい怒っちゃった話を聞いていった。

■進化続ける『歌謡祭』 キング三浦氏が卒業

 10月26日には、『ニッポン放送開局70周年記念 ナインティナインのオールナイトニッポン歌謡祭』を開催。番組スタートから30年、ニッポン放送は開局70周年というメモリアルなタイミングに、鈴木雅之、DA PUMP、ano、久保史緒里(乃木坂46)、秋山竜次(ロバート)、ネクライトーキー、高須克弥、SPゲストとして原口あきまさが登場。岡村が、Creepy Nuts「Bling-Bang-Bang-Born」を完コピして沸かせるなどありながら、かねてから話題にあがっていた反町の「ロイヤルミルクティー」をただただ聞くという、前代未聞の企画も行われるなど、ラジオの中で生まれた“ノリ”もしっかりと生かした濃密なイベントとなった。

 12月12日深夜放送では、年末恒例のスペシャル企画『2024年の最強芸人はこのオレが決める!審査員・岡村隆史!「岡-1グランプリ!」』を開催。初回から欠かさず決勝進出し、すべての回で優勝と、この企画には欠かせない存在となっているミキ昴生(女子高生のイントネーション)、初出場のキンタロー。、ロングコートダディ、常連の堤下敦、ナイナイの半チャーハン好きなほうこと矢部が登場し、今回もめでたく全員優勝。これにより、ミキ昴生は前人未到の7連覇。そんなミキ昴生に「岡-1」ファンであることを伝えていたことでもおなじみの渡辺いっけいが、まさかの電話出演を果たすなど、今大会はまた新たな展開を見せた。

 26日深夜放送には、年末恒例のゲスト・出川哲朗が見参。髪型に関するトークでは、出川が攻撃に回り、岡村を追及する一幕もあり、岡村は身振りを交えて否定しながら「撮らないで!」「ギュッとすなよ!」と呼びかけた。さらには、2018年に終わったフジテレビ系バラエティー『めちゃ×2イケてるッ!』について、最終回での岡村による“涙のスピーチ”について、出川が“完全再現”。出川が「なんで、こんなに覚えているか言ってやろうか。オレもあれを見て泣いたんだよ!」と打ち明ける感動的な展開となり、岡村は「あそこは立った時の感情でしゃべろうと思ったら、ああなった」と振り返っていた。

 そして、この日の放送をもって「キング三浦」の愛称でも知られる三浦憲高氏が番組を卒業。7年9ヶ月にわたる担当で、リスナーからも愛されていた三浦氏だが、自身のXでは「#ナインティナインANNのディレクターだったからこそ、ここでは書ききれないくらい沢山の経験をさせてもらいました。まだまだひよっこだった自分を受け入れてくれて、自信を持たせてくれたナインティナインや小西さんをはじめとする全歴代スタッフの皆さんには感謝しても感謝しきれないくらいです。7年9ヶ月全てが宝物の時間でした。改めて本当にありがとうございました」と記した。

 メモリアルな1年となった『ナイナイANN』は、これからも何度聞いても笑える“古典”から、新たな取り組みまで、幅広く届けてくれそうだ。

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提供:oricon news