任期満了（来年４月３０日）に伴う和歌山県串本町長選（４月８日告示、１３日投開票）に向け、現職の田嶋勝正氏（６６）が５選を目指して立候補する意向を示した。同町長選へ出馬表明したのは田嶋氏が初めて。

　１３日にあった町議会１２月定例会の一般質問で、吉村聡一郎議員（無）の質問に答えて表明した。

　田嶋氏は「次の４年間は防災対策の基本である高速道路ができ、ロケットも打ち上がる。串本の将来が大きく見えてくる。変革の時代にぜひともかじ取り役をさせていただきたい」と述べた。

　その上で「経験は人よりも多く持っている。県や国とのパイプもある。町内にホテルを造りたいという事業者とのコネクションが今たくさんできている。そういったところをフルに生かす中で町の発展のためにもう一回頑張っていきたい」と力を込めた。

　また、役場庁舎や消防、病院、社会福祉協議会などの高台移転など防災面の成果を示し「実際に災害が起こった時にこういった施設が生き残っているということは必ずや復旧復興も迅速にできると思っている。火葬場や統合小学校といった公共施設の高台移転も最終盤。町民の家の安全対策にも注力し、安全、安心な町をつくり上げていきたい」と話した。