和歌山県南紀のニュース/AGARA 紀伊民報

2024年12月17日(火)

梅の花ほころび開園間近 南部梅林、「令和」の説明板も

梅公園で八分咲きくらいになっている観賞用の梅(21日、和歌山県みなべ町晩稲で)
梅公園で八分咲きくらいになっている観賞用の梅(21日、和歌山県みなべ町晩稲で)
梅にまつわる元号「令和」の由来の説明板
梅にまつわる元号「令和」の由来の説明板
新設されたトイレ
新設されたトイレ
 和歌山県みなべ町晩稲の南部梅林が2月1日から開園する。3月1日まで。梅林内の梅公園では、観賞用の花梅が咲き始めている。町は公園に、梅にまつわる元号「令和」の由来についての説明板を新たに設置した。梅林を運営する梅の里観梅協会も、トイレを新設したり、放送設備を一新したりして、観梅客をもてなす体制を整えている。

 令和の由来の説明板は20日、梅公園に設置した。アルミ製で縦約52センチ、横約73センチ。令和が万葉集に収録されている「梅花の歌三十二首」の序文から引用されたことや、引用文、読み下し文、現代語訳を紹介している。

 南部梅林には梅公園まで上がっていく坂道沿いに、旧南部川村が設置した万葉集の梅の花の歌38首のプレートがあり、その中には、令和の由来となった、太宰府の大伴旅人の館の宴の歌もある。

 新元号が令和と決まった後、令和の由来の説明板を作りたいと話していた小谷芳正町長は「町の花も梅であるし、縁がある。令和の時代はみなべ町の時代となるよう、産業振興、PRに努めたい」と話す。

 観梅協会は町の補助を受け、梅林内の観梅協会事務所から梅公園に向けて上がった所にあるトイレを整備した。男女別と多目的トイレがある。また、イベント案内などをするスピーカーも3カ所に付けるなど放送設備も一新した。

 今年は新たなツアー客も訪れる予定で、観梅客数4万人を目標にしている。中西久夫会長は「2月半ばごろには満開を迎えると思う。トイレや放送設備を新たに整備し、期間中はたくさんのイベントも用意しているので、ぜひ多くの皆さんに来場していただきたい」と話す。

■梅公園で観賞用梅咲く

 梅公園には、観賞用の花梅が多く植えられているが、日当たりが良い場所で早い木は、21日現在、八分咲きくらいまで咲いたのもある。すでに梅の花を見に訪れる人もいるという。周辺の南高梅の木でもつぼみが膨らんでおり、地元農家は「今年は昨年より少し早い気がする」という。

■イベントさまざま

 梅林入園料は中学生以上300円、小学生100円。Aコース(約4キロ)とBコース(約3キロ)の散策コースがある。ペットも入園できる。

 週末を中心に梅の種とばし大会、太鼓や演奏、餅投げなどのイベントがある。猿回し公演もある。

 問い合わせは、梅の里観梅協会(0739・74・3464)へ。

 梅林の主なイベントは次の通り。

 2月2日=午後1時、梅の種とばし大会▽8日=午前11時と午後1時半、紀州梅林太鼓(上南部中学校生徒)▽9日=午後1時、みなべジュニアバンド演奏▽11日=午前9時からみなべ味わい祭り・梅酒コレクション、10時から内中源蔵翁供養祭、午後1時からうたうかみしばい

 15日=午前10時半、野だて▽16日=午後2時、よさこい踊り~梅舞~プラリズム▽22日=午後1時、生バンド演奏夢の坂の旅人▽23日=午前11時と午後1時半、梅林エクササイズ▽24日=午後1時、うたうかみしばい▽29日=午後1時、梅の種とばし大会

 餅投げは8、9、11、15、16、22、23、24、29日の午後2時半から。